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「民主の女神」の御託宣で判る「デモ」の本質

■「デモ」は民主主義ではないのか?

前回のブログ記事で、「デモは民主主義ではない」という意見をいただいたので、この件について少し書いておきたいと思う。

 一口に「デモ」と言っても、デモには大きく分けて“暴力(+罵詈雑言)を伴ったデモ”と“暴力を伴わない真っ当なデモ”がある。

 前者は“権力者の打倒”を目的としたデモであり、後者は“権力者の間違いを糾すこと”を目的としたデモだと言える。つまり、前者は“議論を伴わないデモ”であり、後者は“議論を伴ったデモ”である。

 議会制民主主義(間接民主主義)とは、選挙で選ばれた政党に国政を任せる制度のことを意味するが、何もかもを全権委任する制度ではない。よく考えれば、これは誰にでも理解できると思う。

 例えば、

「来年から消費税を20%にします」
「来年から最低賃金を2000円にします」
「来年から定年制を80歳にします」
「来年から選挙権は30歳からにします」


 いくら、選挙で選ばれた政党であるからといって、上記のようなことを勝手に決められては、ただの独裁政治になってしまう。政治を委任することと政策を委任することは似ているようで全く違う。正しくないと思える政策については異議を唱える。そして、その異議が全く届かないようなら、デモを行う。それは限りなく民主主義的な行為でしかない。

■「デモ」を否定するのは民主主義ではない

手続きが民意を反映してないと思われるからデモが起きる」と書かれている人もおられたが、消費増税は、いつ民意を反映したのだろうか? 消費増税の是非を問う選挙が、いつ行われたのだろうか?

 日本国内で報道されるデモは、「反政権デモ」という、単なるイチャモンを付けるだけのデモ擬(もどき)ばかりなので、日本で「デモ」と言えば、条件反射的に反民主主義的なデモを思い浮かべる人が多いのかもしれない。

 香港の切迫したデモが日本のデモ擬と同じように観えている人がいるのかもしれないが、香港のデモは先ほど述べた真っ当なデモだと言える。基本的に暴力は伴っていないし、民主的なデモのルールに則って、整然として行われているとも伝えられている。

民主の女神」と言われる周庭(アグネス・チョウ)氏は以下のように述べておられる。

「改正案が可決されたら、これから香港はデモができなくなる場所になるかもしれないという気持ちを持っている香港人がたくさんいます。」

 図らずも、香港デモの行方を案じている彼女の言葉が、民主主義社会であればこそデモが行えることを物語っている。

 「デモは民主主義ではない」というのは周庭(アグネス・チョウ)氏の意見と真っ向から対立していることになる。

 現実を冷静に見れば、「デモを否定するのは民主主義ではない」というのが正しいと言える。

 無論、冒頭に述べたように、デモには2種類あるので、真っ当ではない反民主的なデモというのは有る。しかし、だからといって、全てのデモを十把一絡げに考えるのは間違っている。

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