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- 2012年05月08日 08:00
「事故が起こっても手立てがないような状態のものを動かしてまで電気がほしい、なんてちょっとガクブルですだよ」もんじゅ君×津田大介対談
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もんじゅ君:僕、普通の原発フレンズと比べたら、すっごく危ないよ。
津田:え? すっごく危ない。どんなふうに?
もんじゅ君:まず、原子炉の冷却にナトリウムを使っているから、もし配管が破けてお漏らしすると、それだけで火事になっちゃうの。
津田:もんじゅ君ってすごいお金をかけてるわけだから、配管にもすごくお金をかけてしっかりと作られているんじゃないかなと思うんですが。
もんじゅ君:もんじゅって配管が複雑でグネグネしている上に、管がとても薄いの。だから普通の原発フレンズよりも、地震に弱いんですだよ。
津田:管は弱いんだ。ナトリウムが漏れると危ないのに、弱い。病弱なんですね。
もんじゅ君:うん。あとね、原子炉も暴走しやすいし、おしりの下には活断層がありますだよ。
津田:活断層って言うと、こないだニュースで敦賀原発の話がありましたよね。もんじゅ君が住んでいるところから3キロ、4キロくらいのところに古い敦賀原発というのがあります。そこの原子炉の下に活断層があって、それが活断層だと認められたらこれは廃炉しかないんじゃないのって話題になっていますけど。
あの地域って、めちゃくちゃ活断層があるんだけれど、その上にもんじゅ君はいて、原子炉も管が破裂して暴走しやすくて、かつ、おしりの下にも活断層があって、なんかお金も掛かっているし。良くない条件の三冠王みたいなんだね。
もんじゅ君:三冠王だなんて。恥ずかしいですだよ。
津田:もんじゅ君、別に褒めているわけじゃないからね。時間も限られているので、これからもんじゅ君にいろいろ質問していきたいと思います。
毎日いろんなニュースが報道されています。もんじゅ君って、Twitterを見ていると原子炉関係のニュースを流す、ニュースbotみたいなところがあります。割と社会派なんですよ。そんな社会派のもんじゅ君が一番気になっているニュースってなんですか?
もんじゅ君:僕が一番気になっているのは、大飯原発の再稼働ですだよ。
津田:さすがに原発に詳しいですね。これ、近所の原発フレンズだから気になるってことだよね?
もんじゅ君:5月5日のこどもの日に、北海道の泊発電所が定期検査でお休みに入るの。そしたら日本で動いている原発フレンズは、ついにゼロになるのね。
津田:今動いている原発がついにゼロになるというので、脱原発の人も盛り上がってはいますけれどね。
もんじゅ君:でも少なくとも4月、5月のこの時期は今の状態、原発を動かしていない状態でも電気は足りるってことだよね。
津田:これにはいろんな意見の人がいますよね。たとえば原発がゼロになって動かさなくてもピーク電力は足りるという人もいれば、そうではなくて原発が無いと計画停電とかやらないとマズいんじゃないかみたいなね。
それこそ池田信夫さんなんかは「危ない」って言っているし、逆に飯田哲也さんなんかは「全然足りる」って言っている。それこそ大阪市長の橋下さんなんかは、「これは危ないんじゃないか」って再稼働の条件をつけたりしていて、激しくいろいろと意見が分かれているわけです。
ただ政治としては野田総理大臣が、「夏の電力需要を乗り切るためには必要だから動かすんだ」と言って、再稼働の方針を固めています。そこで事故の対策をちゃんとしていないまま、再稼働に向かって動き始めているけれども、そこは微妙に止まっているというところなんですね。野田さんとしては「あとは福井県さん、再稼働をお願いします」という段階になっています。
もんじゅ君:福井県や大飯原発が嫌だって言えば動かさないし、いいよ、動かしていいよって言えば動いちゃう。今その瀬戸際でハラハラしているの。
津田:1年のうち、電力が一番必要なのは7月なんですよね。そのピークの冷房をなんとかするために、ピークをカットしないといけないんです。
そのピーク時の消費電力を減らす工夫をするために、火力発電所を増やしたりだとかいろんな電力を工夫することで、原発が無くても乗りきれるんじゃないかっていう人もいますね。その辺はもんじゅ君は?
もんじゅ君:ですだよ~。事故が起こっても手立てがないような状態のものを動かしてまで電気がほしい、なんてちょっとガクブルですだよ~。



