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飯森容疑者のゴールは拳銃奪取まで? 事件前後の行動の“ギャップ”に臨床心理士が見解


 大阪・吹田市の千里山交番前で、古瀬鈴之佑巡査が包丁で刺され実弾入りの拳銃が奪われた事件で、大阪府警は17日朝、箕面市の山中でベンチに横たわっていた飯森裕次郎容疑者の身柄を確保。強盗殺人未遂の疑いで逮捕した。拳銃はベンチの下にポリ袋の中に入った状態で見つかった。

 飯森容疑者は、交番近くの防犯カメラに姿を捉えられてから山中での確保まで、次のような足取りを辿ったとみられている。


【16日午前4時過ぎ~5時過ぎ】交番近くの防犯カメラに8回映る
【午前5時28分】公衆電話から「空き巣があった」と通報。実在の住民の氏名を告げるが、その後ウソと判明
【午前5時38分】事件発生
【午前6時ごろ】事件現場近くで「破裂音がした」
【午前9時過ぎ】吹田市内のスーパーで右手に血がついた男が服を購入
【午前9時40分】逮捕現場近くのコンビニ前を通過
【午前9時44分】近くのホームセンターで虫除けを購入か
【午前10時47分】コンビニに戻り携帯の充電器など購入
【午後8時過ぎ】山中に入ったか
【17日午前6時34分】山中で寝転んでいたところを警察が発見

 襲撃前にウソの通報をするなど、計画的に動いたと思われる飯森容疑者。しかし、臨床心理士で明星大学准教授の藤井靖氏は、事件前と後の行動には「ギャップがある」との見方を示す。

 「事件の前と後では、計画性や緻密さにギャップがあるなと。警官を襲って拳銃を奪うところまでが、容疑者にとっての行動のゴールではないかと感じた。防犯カメラに8回映り込んでいたのも、自分が成し遂げようと決めたことでも逡巡して迷いながら犯行に移すという、犯罪者にみられる行動だと思う。一番心配されたのは、奪った拳銃を使っての無差別殺人や他人を殺して自分も殺すという拡大自殺などだが、そういったことはなく拳銃を奪った後どうするかは『その時に考えよう』ぐらいの気持ちだったかもしれない」


 働いていたアルバイト先の担当者によると、「コツコツと真面目に勤務していた」という飯森容疑者。しかし、藤井氏は「真面目という言葉は曲者だと思う」と指摘し、「僕らが思う“真面目”と、職場で聞かれた時に答える“真面目な印象”にはギャップがある。例えば、その人について印象が薄かったり、あまり深い人間関係が持てていなかったりする場合の『真面目に働いていた』という言葉は、仕事ぶりを評価するもので人柄を表しているかはわからない」との見方を示す。

 また、飯森容疑者が「幻覚症状を自覚している」と話していたとされることから「どのような心理的な背景があったのかは、今後の捜査で明らかになってほしい」とした。

 なお、飯森容疑者は「私のやったことではありません」「病気がひどくなったせい。周りの人がひどくなったせい」と容疑を否認。調書への署名を拒否しているという。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
大阪拳銃強奪事件、計画は拳銃を奪うまでか

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