記事

地上イージス秋田に「配備ありきでは」

地上配備型迎撃システム「イージスアショア」を巡って、防衛省が実施した調査が、正確に調べる気があったのか疑わしい事態がわかり、問題になっています。陸上自衛隊の新屋演習場(秋田市)を「適地」と結論づけていますが、ほかに配備できる場所がないか19ヶ所を検討し、いずれもレーダーを遮蔽する山があることなどを理由に「不適」としました。

その実地調査をせずに、デジタル地球儀「グーグルアース」を使用していたことが明らかになっています。19ヶ所のうち、9ヶ所が誤りだった、山を見上げた角度である仰角が、実際より大きくなっていた、というのです。

候補地から見た山の「高さ」と「距離」を、異なる地図から算出し、距離を定規で測り、三角関数で計算するなどした、ということですが、その地図の尺度が異なっていたそうです。縮尺が異なる地図をそのまま比較したら誤りが出るのは、当然のことです。地元に理解を求めるためにした調査が、このように杜撰なもので、現地に行ってみることもしていないのには、呆れます。

また、防衛省が、8日に秋田市内で開いた説明会では、東北防衛局の職員が居眠りをし、参加住民から批判を浴びています。そして、今朝(15日朝)は、イージスアショアの陸上自衛隊新屋演習場への配備計画で、岩屋防衛相が、昨日14日、津波対策の必要性を認めた、と報じられています。地元への報告書では、津波の影響は「ない」としていて、説明を一転させたことになります。

イージスアショアのレーダーやミサイル発射装置を置く予定の敷地部分が、2~5メートルの浸水域にある、ということです。ますます、新屋演習場を「適地」とした根拠が揺らいでいます。初めから、秋田への配備ありきで進めたのではないか、とみられています。そもそもイージスアショア導入を決めた時とは、北朝鮮を巡る状況は変化していますし、どれだけミサイルに当たるが不明確なのに高額なイージスアショアの導入自体を見直す必要があるのではないでしょうか。

あわせて読みたい

「防衛省」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    辻元氏が個人党会費の転用を否定

    辻元清美

  2. 2

    肺炎対応で読み取る各国の戦時中

    奥山真司

  3. 3

    TBS出演医師 テレ朝でも政府批判

    水島宏明

  4. 4

    楽天の三重苦 送料無料は無理筋

    大関暁夫

  5. 5

    コロナ検査で病院へ行くのは愚か

    中村ゆきつぐ

  6. 6

    「安倍首相どこ」肺炎対応で批判

    ロイター

  7. 7

    定年延長の違法性示す資料を発見

    田中龍作

  8. 8

    中国で新たに433人が肺炎に感染

    ロイター

  9. 9

    速すぎるインターネットの弊害

    fujipon

  10. 10

    コロナ報道に消耗 不安を煽るSNS

    シロクマ(はてなid;p_shirokuma)

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。