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世界に広がるコスプレ市場、有名コスプレイヤーにはインフルエンサーとして企業からの依頼も増加


 近年、世界的に楽しむ人が増加、市場規模も拡大を続けるコスプレ。SNSのフォロワーは10万人を超える有名コスプレイヤーも当たり前のように存在、企業からのイベント出演、CM等のオファーも殺到しているという。


 1983年、スタジオ・ハードデラックスの高橋信之社長がアニメ誌の連載で「コスチューム・プレイ」という言葉を使ったのが発祥だというコスプレ。それ以前は「アニメ仮装」などと呼ばれており、『COSPLAY MODE』の大門太郎統括編集長は「高橋さんが"コスチューム・プレイ"と言い始めた頃は同人誌を売るときにキャラクターのコスプレをする、たとえば当時で言えばラムちゃんの格好するといったものだったが、90年代になるとセーラー服やナースなどの仮装をすることも含めてコスプレと言うようになった」と話す。


 2000年代に入ると、PCやデジタルカメラの普及によって誰でもクオリティの高い写真が撮影できるようになり、イベントも多様化。しかしコスプレという趣味に対し、一般の人が距離を置く傾向も根強かったという。「本当に恥ずかしい趣味で、彼にも言えない、彼女にも言えない。ベッドの下に衣装隠しておくみたいな」(大門氏)。また、世界各国で活躍するコスプレイヤーの五木あきらさんも「中学生の頃は周りに同じ趣味を持った人がいなくて、隠していた」と振り返る。


 コスプレ文化の普及について、コスチューム、グッズ等の専門店で、アニメ公式ライセンス商品を販売しているACOS秋葉原店の野中裕介店長は、ハロウィーンの影響でコスプレ人口が増加しているという。恥ずかしさや抵抗感がなくなり、その楽しさに気付いた人が増えたのではないかと推測する。


 また、コスプレ関連のビジネスも裾野を広げている。自ら撮影スタジオを所有、衣装も全て自作しているというプロコスプレイヤー人気コスプレイヤーの麗華氏は、そのクオリティーの高さから国内外のイベントに呼ばれるようになり、有名コスプレイヤーが所属する事務所を設立した。所属しているコスプレイヤーたちのSNSフォロワー数はのべ400万人以上に上る。

 そんな有名コスプレイヤーたちの力を借りたいと、企業からの仕事の依頼も増えているという。「インフルエンサー案件がすごく増えてきた。それぞれがSNSを通してコアなファンをいっぱい抱えているので、そのゾーンに働きかけてほしいという依頼も多い」。


 そんな有名コスプレイヤーたちの協力を得て開催されたのが「コスプレde海ごみゼロ大作戦!in東京タワー」と題する清掃活動だ。主催した日本財団の笹川陽平会長もコスプレで登場、「会長ではない。ルフィだ!海のごみをゼロにするためにはこの生活する都心でもごみをゼロにするために皆さん頑張ろう」と呼びかけた。


 今や海外でも立派なカルチャーとして受け入れられ、メイク=アート作品という意識も芽生えてきたコスプレ。大門氏は「日本では"オタク"という言葉が使われるが、海外でもそのまま"オタク"で訳される。日本でのイメージよりも、もっと高いイメージで使われている」と話す。来日する外国人旅行者の中にはコスプレを目的にする人たちもおり、アメリカから来たという買い物客は「別の衣装を持ってるんだけどそれだと暑いから、カジュアルなのが欲しかったんだ」と笑顔を見せていた。

 前出の清掃活動に参加していたイタリアのコスプレイヤーからは「コスプレはアートだと思う」、メキシコのコスプレイヤーからは「日本で生まれた文化なのだから尊敬すべきものだ」との声が聞かれた。


 五木さんは「国によってコスプレに求められるものが違う。アメリカやヨーロッパはクオリティ、衣装だとかなりきり具合、キャラに似ているかどうかを求められるし、アートなので、写真をどれだけ仕上げられるかということも求められる。炎を足すなどのCG加工をした方が受ける。アイドル文化のあるアジア圏は"かわいい系"の方がウケがいい」と語った。

 一方、撮影時のマナーが問題になったり、きわどい衣装がセクハラ問題につながったりしたこともある。また、多くの専門家が衣装に対する著作権問題を指摘するなど懸念点も様々ある。世界コスプレサミット実行委員長の小栗徳丸氏は「彼、彼女たちの活動のパワーがどうしたら版元さんであり、いわゆる一次創作者の方にエネルギーが戻るかな、というところが我々の恒久的なテーマだ」と指摘した。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

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