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IT 復興円卓会議「政治」 10/10

■IT復興円卓会議「政治」 10/10
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 IT復興円卓会議「政治」、最終回。 藤末建三民主党参議院議員、高井崇民主党衆議院議員、世耕弘成自民党参議院議員、池田信夫さん、菊池尚人さん。


質疑応答
Q—クラウドより、行政書類のフォーマット統一と電子文書の保存フォーマット統一の方が重要なのではないでしょうか。

A—おっしゃる通りだと思います。ただ、これは「たまごとにわとり」の世界なのです。フォーマットを統一してくれとだけ伝えても反発を招く可能性があるのです。それよりも、クラウドを使うとコストが下がりますよ、ですからクラウドを使ってくださいねとお願いした方が、結果としてフォーマット統一にも繋がるのです。(藤末)


—フォーマットだけではなく、データ化すらされていない行政情報もかなりあるのです。今回調べたら被災地の東北三県の方が、その率は低かったという結果でした。クラウドにしてバックアップしておかないとデータがいつか無くなってしまうのですよと伝えることが重要です。(高井)


—話はさっきのところに戻りますが、住基ネットの使用が非常に制限されているからやり辛いのです。エンドユーザーからスルーになっていなくて、役所の中では使えるが、ICカードを入れないとユーザーは使えません。数パーセントしか住基カード持っていない状況では、住基番号というのはクラウドやなにかのインフラにならないですよ。そのためには規制を緩和して、パスワードだけで使えるよう、せめて使いやすくは出来ないのでしょうか。私は住基カードをICカードとして使うのはダメだと思います。あれだけのためにカードリーダーを買う人はいませんよ。(池田)


—ある意味でe-japanのやり直しのようなことが必要なのかもしれません。(中村)


—当時、個人情報保護は非常にうるさかったので、過剰セキュリティにシステムがなってしまっているのです。(池田)


—番号も個人情報もクラウドも選挙運動も、一体で繋がっているように思います。(中村)


—Googleでこれだけ個人情報が出回っている世の中にあって、行政が握っている個人情報などごく僅かです。そこだけガチガチに守ってもどうしようもありません。ネット上の名誉棄損なんかは山ほどあります。むしろ事後的に流れた個人情報による被害の救済をしっかりし、その代わり事前利用のハードルを下げることが必要です。(池田)


Q—支援物資や義援金を受け取る体制は機能しているのでしょうか。上手く配分されているかが気になります。

A—支援物資に関して申しますと、例えば福島県庁に行くと大量にある、しかしそこから避難所まで適切に物資が渡っていないという状況がありました。そして水ばかり届いてしまっている避難所やパンばかり届いてしまっている避難所もありました。避難所のニーズはどんどんと変化していきます。そのニーズの変化をリアルタイムで伝える仕組みをITでやろうという取り組みをしていました。最初は政府でガチっと作るべきだと思っていたのですが、民間主体でNPOが頑張って作ってくれたので、体制は機能しています。ただ私は、今後も災害はいつ起きるかわかりませんので、災害が起こった翌日にサイトが立ち上がるぐらいの準備をしておくことが必要ではないでしょうか。そのためには政府で予算措置をしておくべきだと考えています。(高井)


—避難所ポータルのようなものを作っておいて、それぞれの避難所の位置情報や今何が欲しいなどの情報を流せるようにすればいいのではないでしょうか。日本のITと防災という観点ですと、もっと位置情報を公共プラットフォームとして活用できると思います。誰がどこにいる、というところまの把握は必要ありませんが、何人くらいいるか、どのような人の動きがあるか、これらの大まかな情報でも充分使えます。(世耕)


—防災の今後を考えると、私はNHKにいたとき防災班にいたことがありまして、一緒にやっていたのが池上彰さんなのですが、二人で「NHKスペシャル 東京大地震」などを作ったことがあります。その頃の見込みで15万人が亡くなるような規模の大地震が東京に来ることを予見しているデータがありました。それは今来てもおかしくないのですが、誰もそこに緊張感は持っていません。ですから、災害が起きる前に防災のデータや情報を蓄積しておかないといけないのです。起きない災害への備えは誰もやらないですから、起きた時にどこに何があるか、普段からしっかり備えをしておく仕組み作りが、防災で出来る最小限のことじゃないかと思います。(池田)


復興への提言(116分〜)


藤末—「夢と雇用」
夢と雇用を作るということです。現地では15万人分雇用が失われており、そこの雇用を回復し更に増やすということが一番大きな私のポイントです。それからもう一つ、新しい東北を作りたいです。先程スマートグリッドということを申しましたが、ここから新しいものが産まれるという場所に東北がなるよう、政治家として応援させて頂きます。


高井—「人と情報」
被災地、未だに石巻市の例ですが、131か所の仮設住宅があり、この仮設住宅を担当する職人はたった4人しかいません。そして仮設住宅ごとに集会所のような公共スペースがあるのですが、誰も鍵を持っていません。通常ですと例えば町内ですと町内会長がカギを持っているのですが、仮設ですから管理する人がいないのです。管理する人間がいないので、仮設住宅や集会所があっても、誰もそこに集まれる状態になっていません。人が被災地にまだまだ足りないのです。ですから、本日のテーマとやや逆行してしまう部分もあるのかもしれませんが、IT分野の復興、インフラ整備よりも、まず人を増やすことが優先なのではないかと思っています。ただ、そうは言っても情報共有・連携の不備が災害被害の拡大を招いた原因でもあると思っていますので、ITの分野での情報共有・連携は非常に重要だとも思っています。


世耕—「公共プラットフォーム構築」
日本はプラットフォーム作りでITでは世界に後れを取ってしまっています。音楽や電子書籍などの分野でプラットフォームを日本が取るのは難しいと考えています。一方で最後残されたチャンスは公共的なサービス、コミュニティ、教育、防災、医療という部分でプラットフォームをとれるのではないでしょうか。今回の震災復興はそこを芽生えさせる機会にすべき、ある意味でピンチをチャンスに変える機会だとも考えています。しかし、政治家が構想できるレベルでもないと思っていますので、ユーザーサイドに立って出来る方に思う存分やってもらい、我々はその邪魔をしないということも重要だと考えています。

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