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- 2019年06月14日 15:58
幅広い年代から保育士を養成。注目したい取組み
授業は午前中のみ。午後は自由に使え2年間で保育士資格を取れる保育の養成学校が札幌にある。保育士不足と就労支援につながる取り組みとして注目したい。

保育士資格は、通信教育などで学び年2回実施の保育士試験(筆記・実技)に合格して取得ができるが一般的には専門学校・短大・大学で取得するケースがある。一般的には学校に通い、資格を取得となるが、働きながら、あるいは、転職して取得する、子育てが一段落してから取得しようとなると授業料と2〜4年の時間が必要となり、ハードルが高くなる。
そのハードルを低くして取得できるようにしているのが、札幌市にある厚生労働大臣指定保育士養成施設「こども學舎」だ。
2009年(平成21年)に短期大学通信教育の併修校としてスタートし、2013年(平成25年)に全国で初めて、特定非営利活動(NPO)法人運営の「厚生労働大臣指定保育士養成施設」となった。
特徴は保育士資格取得に授業を絞ったことで授業時間は、一般的な保育専門学校の授業時間が2100時間に対して、1,125時間となっていることだ。一日の事業は9時20分から12時40分までとなり、午後の授業がなく土日も休みとなっている。
このことで午後を自由に使えることになり、子育てをしながら(託児ルームを併設している)、学費が安くなり仕事をして収入を得ながら学ぶこともできるようになっており、各種の奨学金や給付金、融資などの紹介も行われ資格が容易に取得できるようになっている。
通学している135人の学生のうち年代の割合は下記のようになっている(平成29年4月現在)
10歳代 5人
20歳代 27人
30歳代 50人
40歳代 43人
50歳代 8人
60歳代 2人
※平均年齢 37歳
また、子育て経験者は99人。社会人の経験者は117名となっており、セカンドキャリアとして保育士資格取得につながっていることが分かる。
話を伺ったこども學舎の施設長、河村泰孝さんによると、経済的に課題をかかえる家庭が札幌には多いことから資格を取り就労につなげるにはどうしたら良いかと考えて始めた。午後の時間は子育てにあてる人もいるが、保育園で働ながら収入を得て学ぶ学生も多いとされていた。

このような学びと仕事が両立できることで、資格取得後に経験を持ってすぐに働けること。保育園側にとっても、経験がある学生を採用できることや、幅広い年齢層の保育士が増えることで保育の幅が広がるなど双方にメリットがあると思えた。
保育士不足への対応策、就労支援として東京などでも参考になる取り組みだろう。保育園の運営事業者と連携しても良いのかもしれない。
【参考】
こども學舎

そのハードルを低くして取得できるようにしているのが、札幌市にある厚生労働大臣指定保育士養成施設「こども學舎」だ。
2009年(平成21年)に短期大学通信教育の併修校としてスタートし、2013年(平成25年)に全国で初めて、特定非営利活動(NPO)法人運営の「厚生労働大臣指定保育士養成施設」となった。
特徴は保育士資格取得に授業を絞ったことで授業時間は、一般的な保育専門学校の授業時間が2100時間に対して、1,125時間となっていることだ。一日の事業は9時20分から12時40分までとなり、午後の授業がなく土日も休みとなっている。
このことで午後を自由に使えることになり、子育てをしながら(託児ルームを併設している)、学費が安くなり仕事をして収入を得ながら学ぶこともできるようになっており、各種の奨学金や給付金、融資などの紹介も行われ資格が容易に取得できるようになっている。
通学している135人の学生のうち年代の割合は下記のようになっている(平成29年4月現在)
10歳代 5人
20歳代 27人
30歳代 50人
40歳代 43人
50歳代 8人
60歳代 2人
※平均年齢 37歳
また、子育て経験者は99人。社会人の経験者は117名となっており、セカンドキャリアとして保育士資格取得につながっていることが分かる。
話を伺ったこども學舎の施設長、河村泰孝さんによると、経済的に課題をかかえる家庭が札幌には多いことから資格を取り就労につなげるにはどうしたら良いかと考えて始めた。午後の時間は子育てにあてる人もいるが、保育園で働ながら収入を得て学ぶ学生も多いとされていた。

保育士不足への対応策、就労支援として東京などでも参考になる取り組みだろう。保育園の運営事業者と連携しても良いのかもしれない。
【参考】
こども學舎