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お墓の中にミツバチの巣 困った住職の声が養蜂家に届きハチさんお引越し「ボーさんのハニーハント」と話題

福岡県北九州市の、あるお寺の墓にできたミツバチの巣。墓の持ち主がわからず対処に困っていた住職だったが、SNSの力で養蜂家にその声が届き、無事に「ミツバチの引越し」につながったという報告が大きな反響を呼んでいる。

浄土真宗本願寺派永明寺・松崎さん提供

ハチの巣が見つかったのは、北九州市の浄土真宗本願寺派永明寺。今月9日、隣の墓の持ち主から「このままではお墓参りができないので、対処してほしい」と住職の松崎智海さんに依頼があったという。

松崎さんによると、通常こうしたトラブルについては墓の持ち主である当事者間で話し合ってもらうというが、今回のケースでは持ち主がわからなくなってしまった墓のため、寺が対応をすることになったという。

ハチの巣の撤去を業者に頼むと費用もかかるため、翌日、自ら殺虫剤2本を手に持ちハチの駆除を試みた松崎さん。「一旦落ち着きはしましたが、ただ、巣自体を撤去したわけではないので、根本的な解決にはならないだろうなと思い途方に暮れていました」と話す。

悩む松崎さんだったが、こうした状況を自身のfacebook上に写真とともに投稿したことで状況は一変。投稿を見かけた松崎さんの知人から「ミツバチの場合、養蜂家さんが飼育するため引き取ってくれる可能性がある」とアドバイスがあったという。

知人はすぐにSNSを介し県内の養蜂家に連絡。ハチの写真を松崎さんが送ったところ日本原産である在来種で稀少とされる「ニホンミツバチ」であることが判明し、養蜂家が寺を訪れ墓から巣の移動を引き受けてくれることが決まったという。

納骨室の中はハチの巣でいっぱい

早速スケジュールを調整し、13日の午前10時から、約1時間半かけて養蜂家によるミツバチの引越し作業が行われた。

浄土真宗本願寺派永明寺・松崎さん提供

石材店の協力も得つつ、墓石を開けると、納骨室の中は巣でいっぱいで、床一面もはちみつだらけだったという。養蜂家によると、巣の大きさから、約1〜2年ほど前に作られ始めたものだという。

浄土真宗本願寺派永明寺・松崎さん提供

浄土真宗本願寺派永明寺・松崎さん提供

農林水産省によると、卵を産む「女王バチ」は巣に1匹しか存在しておらず、他のハチたちは女王バチを中心に群れを作るため、別の場所で巣を作る場合には、女王バチの移動は欠かせない。

今回、その女王バチがまだ見つかっていないため、松崎さんらは今週末に再度、確認作業を行うという。

ネット上では「ニホンミツバチさんが元気にお引越し出来てほっこりです。無益な殺生しなくて済んで本当に何よりです。」「情報の共有が大事だとわかる例ですね」といった声が相次いだ。

松崎さんはBLOGOS編集部の取材に対し、「巣が見つかった当初、私は殺虫剤で殺そうとしていました。つまり害虫だと思っていました。しかし、facebookやtwitterに寄せられた情報やそこからできた人とのご縁によって、『殺そう』と思っていた対象が『生かしたい』と思う対象に変わりました。SNSの力によって得られた知恵や知識に感謝しています」とコメント。ハツミツを食べたといい「ここまで新鮮なハチミツは初めて。おいしかったです」と話した。

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