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トゥラブのイベント物販で一足早い〝アイドル界の増税〟!? ――山根弘行

2o Love to Sweet Bullet - official site

アキバ系6人組美少女アイドルグループ「2o Love to Sweet Bullet」(トゥーラブトゥースウィートバレット: 通称トゥラブ)が、アッと驚く〝爆弾〟をアイドル界に投げ込んで話題となっている。

チェキ・握手会で「ガチ恋手数料」

6月1日以降のライブ、イベントにおけるチェキ・握手会において「ガチ恋手数料」なるハードルを設けたのだ。

トゥラブ は2015年3月に結成され、同8月にはメジャーデビューを果たした「正統派美少女」軍団。「愛と平和の伝道師」をキャッチフレーズに活動しているが、他のグループ同様、「会いにいけるアイドル」とファンの関係でこれまでは成り立っていたが、これにメスを入れることになった。

具体的には、アイドルの収入源であるイベント物販において、通常のチェキ撮影プラス1000円で撮影順番が最後尾に変わったり、ファンからメンバーへの手紙(2000円)、プレゼント(3000円)も金額がプラスされる。

狙いはファンの「暴徒化」阻止?

それにしてもなぜ、批判覚悟で今回の施策に踏み切ったのか。

近年、急激に表面化しているアイドルの熱狂的ファンの「暴徒化」が、深刻化しているための『防御策』の一つであると考えている。

昨年12月。当時NGT48のメンバーだった山口真帆が自宅マンション前で男性から危害を加えられる事件が発生した。男性は逮捕後、不起訴処分になったが、『ファンとメンバーの距離の近さ』が最近のアイドルの売りになっていたことが、逆に弱点になってしまった形だ。すなわち、今回の施策は「単なるお金もうけではなく、一部の過激ファンを仕分けする」狙いがあると見る。 この手のファンは、運営のスキをつき、あの手この手でメンバーと繋がろうとする。

雰囲気を悪くし、ファンの数を減らして売り上げを立たなくする。「自分が友達を連れて来る」と言って、息のかかった仲間を呼び、その後、「全員が会えないとファンをやめる」などと言って連絡先を教えてもらおうとするなど‥。

どうやらトゥラブの場合は、その手前で本物のファンに支えてもらうようにと、この新システムを導入したようだ。

結果的にガチ恋は、金を使ってなおかつ撮影順最後という不利益を蒙るが、その不利益に耐える姿こそが『メンバーへの愛』ということかも知れない。

今回のチャレンジが上手くいけば、他のアイドルグループも追随する可能性は十分にある。アイドルとファンの新たな関係に注目だ――。

山根弘行(やまね・ひろゆき)
芸能ジャーナリスト。鳥取県三朝温泉出身。元日刊スポーツ新聞社編集局文化社会部記者。在職中に「日本レコード大賞」の審査員を長期にわたってつとめる。「宮沢りえ&貴乃花の破局」のスクープで社長賞。その後、テレビ朝日のワイドショー芸能デスク兼レポーター。イベントのキャスティングやPR等を行うかたわら、フジテレビ「グッディ!」などにも出演。

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