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香港で雨傘運動以来の大規模デモ

香港の若者たち数万人が、2014年の大規模民主化デモ「雨傘運動」の舞台である立法会周辺等を、昨日12日、再び占拠しました。中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正の動きを引き金に、香港の「中国化」への嫌悪が噴出した、と報じられています。

背景には、中国の投資マネー流入に伴う住宅価格高騰や格差拡大など、若者の社会に対する不満の高まりがある、ともいわれています。9日には、主催者発表で100万人を超える市民がデモをして改正案に反対したにもかかわらず、香港政府は、あくまで成立にこだわる姿勢を強調し、若い世代を中心に怒りが高まり、昨日のデモは、9日に比べてデモ隊は政府との対決色を強めた、とのこと。

参加者の大半は中高生や大学生などの若い世代で、傘を手にした若者が政府に声を上げる姿は、民主選挙の実現を訴えて主要道路を埋めた「雨傘運動」を思い出させます。警官隊が発した催涙弾の煙の中で、デモ隊は撤退を余儀なくされ、路上には雨傘が無残にも転がった、と写真とともに伝えられています。

この大規模デモの原因となっている「逃亡犯条例」改正案は、刑事事件の容疑者を香港から中国本土に引き渡すことを可能にします。外国人も無関係とはいえず、国際社会からも懸念が出ています。1997年に英国から中国に返還されて以来、香港には高度な自治を保障する「一国二制度」が適用され、司法の独立が確立しています。

香港の民主活動家たちは、「中国が犯罪をでっちあげる可能性がある」と反発しています。香港の活力は、歴史に培われた自由の風土から湧き出ている、といわれています。その大切な風土が壊されることに反発する若者たちの気持ちは、よく理解できます。

中国での言論統制は、周知のとおりで、条例改正に、米国、欧州連合、英国、カナダなどの各政府は、懸念を表明しています。同じアジアの日本も、早く明確に懸念を表明すべきだと思います。若い世代の血を流すなど犠牲を強いることなく、香港の自由が守られてほしいと思います。

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