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奥田民生が語るこれからの音楽事情「CDいらねえや」



 歌手の奥田民生が『SWITCHインタビュー 達人達』(NHK Eテレ)に出演し、自身が歩んできたアーティスト半生と、音楽業界の未来について語った。

 1987年、ロックバンド「UNICORN」のボーカルギターとしてデビューした奥田は、音楽活動を始めるきっかけについて話し始めた。

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「母は歌が上手いんですよ。いまも自分より上手いと思います。そして、父はとにかく声がでかい。だから、2人のいいところを受け継いだと思います」

 1993年、いったんバンドを解散し、ソロを経て、2009年にUNICORNを再結成。足かけ32年、プロとして歌い続けている。奥田のモチベーションはどこにあるのだろうか。

「楽器を演奏することが好きなんですよ。録音するために、CD作るために曲を作る人もいますが、僕は『何回も演奏するため』に作る。

 個人的にはこの先を考えると、『もうCDいらねえや』って思います。CDでは儲からないし、配信で提供することがスタンダードになっているいま、スピード感が全然足りないんですよ」

 最近の奥田は、ユーチューバーとしての活動も注目を集めている。牛乳パックで作った疑似ドラムや、折りたたみ傘の収納袋などを楽器として使いながら、遊び心いっぱいに楽曲制作する過程の、一部始終を配信している。

「ユーチューバーのスピード感にあこがれました。音楽でそれができないかと、始めたのがこれ。楽曲収録を公開しているプロのミュージシャンは、ほかにいないでしょう? おれも逆だったら見たいもん(笑)」

 チャンネル名は「RCMR」。「Ramen/ラーメン」「Curry/カレー」「Music/ミュージック」「Records/レコーズ」の略だ。

「最初はグッズを作るために、イラストと、好きなものの名前をつなげて『RCM』という文字を組み合わせて、ロゴを作りました。

 RCMという名前は当初、ラーメン、カレー、あと明太子の頭文字だったんですけど(笑)。ミュージシャンらしくしなきゃなと思って、明太子を『Music』に変えました。それから、実際にユーチューブで作曲活動するにあたり、『Records』をつけて、個人レーベルにしたわけです」

 時代の流れを取り入れ、大物ミュージシャンのなかでも一歩先を行く奥田が、今後の展望を語った。

「お客さんの前で演奏するライブが、より重要になる。そしてそれを『もっとお茶の間で体感できないか』と考えています。

 前に、ライブの後に、すぐにそのライブをCDにして売ったことがあるんですが、たとえばこれからは、会場を出たらすぐ携帯にライブ音源が入っているようにするとか。聴けるところすべてで聴ける、ということが大切なんです」

 最新の技術を採り入れる一方、アナログの温かみを重視し、RCMRの音源をレコード盤でリリースするなど、従来のメディアのよさも生かしている奥田。レジェンドになったいまも、「大好きな演奏をファンに届ける」音楽に夢中なのだ。

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