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石原良純、父・慎太郎の教育方針に物申す「美談にしないぞ!」

 俳優でタレントの石原良純が、『人生最高レストラン』6月8日放送回に出演し、「華麗なる石原一族」の食事と教育事情を明かした。

 デビュー当初所属していた石原軍団では、食に関するすべてが「暴力」だったという。調子が悪い素振りを見せようものなら、「食べたら治る」と言われ、「そうですよね」と食べるしかない。パワハラならぬ、「食ハラ」は日常の一部だった。

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「もう30年以上前になるんだけど、三浦友和さんと初めて焼肉店でご一緒して。そしたら食べているうちに、『おう、良純くん。これ、ぼくの分も食べたまえ』って言ったわけですよ。

 そのときに、『なに言ってるんだよ、この人は!』と思ってね。ただでさえ山盛りなわけですよ。2個に1個ぐらい焦がして捨てて、どんどん減らしてるところだったのに……」

 そんな良純にも、少年時代には楽しい食事の思い出がある。

「『(東京・麻布台の老舗イタリアン)キャンティ』って有名でしょ? 『キャンティ族』みたいな文化人が集う店なんだけど、子供のころ、母親とデートじゃないけど、4人兄弟のうち誰かひとりが連れて行ってもらっていて。年に1回ぐらい、自分の番が回ってくるんですよ」

 キャンティには、多くの文化人の社交場となった地下1階のフロアがある。しかし、幼いころの良純は、決してそこで食事をすることはなかった。

「ぼくらは地下に入らないんですよ。いまはバーになっちゃったみたいなんだけど、2階にもレストランコーナーがあって、そこで食べていた。

 なんでかというと、うちの父親(石原慎太郎氏)が、突然来るかもしれないから。そのときに、『子供と奥さんなんかが、いちゃいけない』と」

 子供の頃、父親と外食した記憶はほとんどない。さらに、家でも一緒に食べることはなかった。

「ぼくらが食べ終わると、親父が降りてきて、ひとりで食べる。『子供と一緒に食べると、食べた気がしない』って、ぼくらに言うんですよ、信じられませんね!」

 良純ら兄弟は、父・慎太郎氏から、どんな教育を受けたのだろうか。

「ひとつだけルールがあって、ぼくらは(慶応義塾の)内部進学でエスカレーター式だから、『落第したら学校はやめさせるぞ。小中は公立に移すし、高校大学で留年したら、学校をやめて働きなさい』って。やっぱり親父は、なんか怖かった。

 でもそのほかは、驚くほどなにも言わない。ルールがないから、ぼくのなかには今でも、『ルールを作ろう』というのがすごくある。高校生のときに、『高校生の門限がないのはおかしい』って、自分で門限を決めて走って帰った(笑)」

 畏怖していた慎太郎氏と話せるようになったのは、大人になってからだ。

「お酒飲むようになってからなんだけど、『ゴルフに行こう』って誘われて行って。『おっかないから親父と出かけるなんて楽しくないかな』と思うけど、ゴルフ場って行ってみたいじゃないですか。

 それで、クラブハウスで夕暮れどきに、お酒の話をしてくれたのね。それは初めて、父親の話を聞いてて楽しかったかな。大人になるまで、そういうのは1回もないよね」

 徐々に父と近づいていった良純に、初めて父にご馳走をする機会が訪れる。

「15年ぐらい前、あるとき仕事で、名古屋で一緒になったの。『じゃあ美味しいものあるから、ぼくがご馳走してあげるよ。ひつまぶし知ってる?』と聞いたら、『知らない』って言うのよ。

 案内したら、玄関入った瞬間に下足のおばさんが『そのままで』と言ったんだよね。そしたら親父が、靴のまま上がろうとして、止めたね。『ペリー提督じゃないんだから靴は脱ぐんだよ』って(笑)。

 ちなみに、ひつまぶし出てきたとき、なんて言ったと思う? 『こんな美味いものがあるのに、その前に刺身なんてつまらないものを出すな』だって。めちゃくちゃだよ(笑)」

 そして最近は、父に意見をするまでに。

「ぼくは親父の放任主義が、『ちょっと怠慢だったんじゃないか』と思う。じつは最近、『なんでもう少し、こういうときにアドバイスしてくれなかったのか』って、抗議しているんだよね。

 でも、うちの親父はずるいから、『良純さ、人間てのは感性で生きているものだから。他人の言うことで生きてるものじゃない』と言って、なんでもそれで片付けちゃう。

 それでもぼくは、ガンガンやり合います。近頃は食事に行って親父の機嫌が悪くなったら、『どうぞお帰りください。本当に申し訳ございません、こんなつまらないところにお呼び致しまして。では、本日の会話はこれで終わり』と言ってます(笑)。

 ただこれが、父子関係が進んだ美談として、ちゃんちゃんになるのはイヤなんだよ!」

 良純にとって食は、慎太郎氏や家族との思い出が刻みこまれた、大事な記憶のアルバムなのだ。

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