- 2019年06月12日 17:24
基本常識として押さえておきたい3人の美食ホテル新料理長は誰か?
2/3ロイヤルパークホテル

今年始めに話題になったホテルといえば、ロイヤルパークホテルではないでしょうか。
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直木賞作家である東野圭吾氏の「マスカレード・ホテル」が原作となり、木村拓哉氏と長澤まさみ氏が出演した同名の映画作品が大ヒットしました。
「マスカレード・ホテル」の舞台となっているのはホテル・コルテシア東京ですが、実際には存在しません。
しかし、原作の小説「マスカレード・ホテル」および次作「マスカレード・イブ」、最新の「マスカレード・ナイト」では、取材協力としてロイヤルパークホテルがクレジットされています。
先に挙げた関連記事でも記載したように、原作を細部にわたって検証してみると、まさにロイヤルパークホテルがモデルとなっていることが判明するのです。
ロイヤルパークホテルには和洋中のレストランが揃っており、地下1階の隠れ家的な場所から、20階という高層階フロアまで、様々なロケーションに料飲施設があります。
直営で9つの業態を運営しているのはホテルの中でも多い方なので、ロイヤルパークホテルが食に力を入れていることが分かるでしょう。
そして、この食に注力するロイヤルパークホテルで、2019年4月1日に松山昌樹氏が総料理長に就任したのです。
料理長について

松山氏の経歴は以下の通りです。
松山昌樹氏のプロフィール
- 1988年
ロイヤルパークホテル入社
- 1998年
社団法人 全日本司厨士協会主催「カナダ食材を使用したコンテスト」優勝
カナダ政府農務大臣表彰 受賞
- 2001年
ACADEMIE CULINAIRE DE FRANCE(フランス料理アカデミー)主催世界大会 Le Trophee International de Cuisine et Patisserie 2001 総合優勝
- 2002年
在米国日本大使公邸料理長 就任
- 2008年
三菱開東閣 料理長 就任
優秀公邸料理人 外務大臣表彰 受賞
- 2011年
優良調理師東京都知事表彰 受賞
- 2014年
ロイヤルパークホテル 調理部長就任
- 2017年
調理師関係功労者に対する厚生労働大臣表彰 受賞
- 2019年4月
ロイヤルパークホテル 総料理長就任
ロイヤルパークホテルで献身的に働き、在米国日本大使公邸料理長に就任したり、コンクールで優勝したり、多くの表彰を受けたりしました。
次のように、ロイヤルパークホテル以外でも大きな役割を担っています。
松山昌樹氏の所属業界団体
- フランス料理アカデミー日本支部 理事
- 公益社団法人全日本司厨士協会東京地方本部 常務理事
大きなホテルの総料理長ともなれば、個性豊かな料理人たちをまとめ上げる力が必要となるだけに、社内外で組織をリードしてきた経験が必須となるでしょう。
ロイヤルパークホテルズの旗艦ホテルであるロイヤルパークホテルには、レストラン、ラウンジ、バー、 ショップ、宴会、婚礼、部門と様々な食のシーンがあるので、松山氏の豊かな経験が生きてくるはずです。
注目どころ

松山氏が総料理長に就任するにあたり、2019年6月6日から8日にかけて「Menu Inspiration 2019~アンスピラシオン2019~」というガラディナーが、レストラン&バンケット「パラッツオ」で開催されました。
フランス語のアンスピラシオンは英語のインスピレーションのことであり、メニューには食材しか記載されておらず、そこから松山氏が得たインスピレーションによって料理が組み立てられたのです。
町場のモダンフレンチではこういった組み立て方をすることは決して少なくありませんが、大きな日本系ホテルでこのような試みを行うことは革新的であるといってよいでしょう。

ホテルの総料理長ともなると自身で腕をふるう機会も少なくなり、料飲部全体のマネージメントや中長期的な若手の育成はもちろんのこと、経営的な観点による売上と利益の向上や他部門との調整、さらにはホテルの顔としてメディア対応が求められます。
そういった状況にありながらも、今後も松山氏の感性とアイデアが発露されたガラディナーが行われるのでしょうか。
もしも行われるのであれば、ロイヤルパークホテルの料理人たちにとっても素晴らしいインスピレーションとなり、そして、かつてはフレンチレストランであった「パラッツオ」のゲストも大いに喜ぶのではないでしょうか。



