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ダントツ商品のコマツが決算発表

あつまろです。

建機世界トップを争うコマツの2011年度決算が発表されました。 ちょっとポイントをつまんで見て行きましょう。
「1.業績見通し」
今期決算実績については、四半期決算発表でだいたいの着地点は多くの人がわかっていますから、注目点は来期の決算見通しです。
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コマツ決算説明会資料より

コマツの見通しは好調で増収増益の見込みです。売上で6%増、営業利益で22%増です。対売上の営業利益率は15%の見通しと、製造業では高収益グループにランクインします。

「2.地域別売上高からわかること」
コマツは世界中で活躍する企業です。世界の地域別売上高を眺めているとけっこう面白いです。
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コマツ決算説明会資料より

グラフで赤色の箇所を見てください。中国の売上です。コマツは中国関連企業と見られていましたが、急ブレーキがかかっています。売上全体において中国の割合は12%程度しかありません。
次にグラフ一番上の青緑色の箇所をみてください。アフリカです。2010年に615億円だったのが、2011年に904億円にまで伸びています。1年で40%超の伸びを示しています。来期2012年はペースが下がりますが、1000億円まで上昇する見込みです。中国の半分に達します。アジアの次はアフリカ。コマツ業績からはその兆候が表れているようです。

が、もっとも成長著しい地域はアジア(肌色)、オセアニア(黄色)です。ファーストリテイリング柳井社長が中間層が爆発的に増えるアジアの現状を「ゴールドラッシュ」と表現していますが、小売だけでなく鉱山・建機の世界でも成長が見うけられます。

「3.伝統市場と戦略市場」
コマツは市場を2つに大別しています。ひとつは日本、北米、欧州という「伝統市場」。もうひとつは中国、中南米、アジア、オセアニア、アフリカ、中近東、CISという「戦略市場」。
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コマツ決算説明会資料より

来期の見通しは伝統市場が36%、戦略市場が64%。伝統市場は先進国と言われてきた国々です。世界の株式市場の9割は先進国で占めると言われていましたが、すくなくともコマツからみた世界の鉱山・建機市場においてはその他地域がダブルスコアをつけつつあります。世界のパワーバランス(勢力図)をみた気がします。

「4.三一重工の台頭」
前述したとおり中国における売上が頭打ちになっています。コマツは中国ビジネスが奮わない理由を「中国政府の金融引締め」と述べています。
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コマツ決算説明会資料より

それは間違ってはいませんが、ライバル(競合他社)の存在があることも忘れてはいけません。建設機械の代表的な製品である油圧ショベルについて、中国地場企業の三一重工がコマツを抜いてシェアトップに立ったというニュースがあります。 利益度外視した安売りだという声もありますが、日本メーカーの部品を使ってそれなりの品質で、安い商品でシェアを握ったという事実は重く受け止めなければなりません。三一重工は日本市場への進出も発表しています。今後、三一重工が中国だけでなく世界各地でコマツと競合してくる可能性は非常に高いです。世界王者キャタピラーとの2強争いに、新たな勢力が台頭している点は今後も要チェックです。
※(豆知識)三一重工はポンプ車に強みがあり、あまり知られていないと思いますが、原発事故直後の注水冷却のために用いられた62メートルのコンクリートポンプ車は三一重工のものです。

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