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カツマーブームを作った勝間和代が語る終わコン本「「有名人になるということ」」書評

カツマーブームを作り出した勝間和代が、当事者の視点から終わコン(終わったコンテンツの略)本を出すということで、早速購入して読んでみた。文字数は少ないので早い人なら1時間程度でサクッと読める。

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僕は昔、カツマーブームとは何だったのかということに関して、以下のエントリーを書いた。

このエントリーで僕は、カツマーブームを語る上で大きな試金石として、2007年の良質な初期の本、2008年の駄作、2009年の「断る力」、2010年の「結局、女はキレイが勝ち」を上げましたが、概ねこの流れでカツマーブームをこの本でも総括している。

まず、勝間さんの初期の本がとてもわかりやすく、内容も優れており、多くの人の心を掴んだことは疑いようがない。しかし、そのあとの本は対談や雑誌連載がメインになり途端につまらなくなった。これは本人も認めている。ただ、「断る力」がその表紙のインパクトとあわせて、大企業の中間管理職の心を掴み何故か売れてしまい、最終的に「結局、女はキレイが勝ち」が出るまで大きな方向展開を出来ずにブームが終焉した、という見方は勝間さん自体も認めるカツマーブームの流れのようだ。

この減少を大まかに分析すると、

  • 流行すると、日本ではおよそ2年でレイトマジョリティまでコンテンツは流通する
  • この時に当の本人が忙しくなると、コンテンツのアウトプットの質が下がる
  • 一人のコンテンツを3から5個消費すると、だいたいの人はお腹いっぱいになる

という要素からブームは終焉すると書かれている。売れる時というのは本当にコンテンツは売れるので、ついたくさんの仕事を引き受けてしまう。ただ、そこを踏ん張って、自分が納得できる仕事しかしない、仕事をあえて断るようにすることで、コンテンツの質を担保するのが大事なようだが、この話で内田樹さんが一回今受けている執筆の仕事を全部キャンセルしていたのを思い出した。

というわけで、この稿の結論はもうご理解いただけたであろうが、「ゲラは編集者のみなさんの手元には、ご期待の期日までには決して届かないであろう」ということである。

申し訳ないが、しばらく「塩漬け」にさせていただく。

最初の二冊だけは、もう出版予告をしちゃって営業に入っているそうなので、ゲラを送るしかないが、あとについては、すまぬがそういうことです。

というのも、ウチダ本がどれくらいの頻度で書店に並ぶことになるのか、ある程度把握しているのは、ウチダ本人だけだからである。

編集者の方々は同時並行企画がどれほどあるか、実数を知らない。

「バブルのバルブ」を止めることができるのは、書き手だけなのである。

ごめんね。


これに対して勝間さん、茂木さんもエントリーを返していたが、今思えばこのあたりがこの本の元になったのかなー、と思う。

さて、この本の後半のメイントピックである。勝間さんの終わコン分析は結構一般的な分析内容と同じなので、個人的に目新しいところはなかった。コンテンツの熱量に関しては以前にもエントリーでまとめたことがあるので、そちらを読んで欲しい。

なので、僕にとってこの本のおもしろかった部分はむしろ前半のどうして勝間さんが自分から有名人になろうと思い、どのような努力をして、結果的に自分の力でブームを起こすことができたか、という部分だ。この部分はかなりレアな情報だし、なかなかこういうことを読む機会もないので、非常におもしろい。このあたりに興味ある人、自分も有名人になりたいと思っている人、そして勝間和代に興味がある人は読んで損のない本です。まぁ、つまり俺得本だったのかなーと思う。

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