- 2019年06月11日 15:59
Google検索結果の変化から読み解く「SEOの未来」
2/2SEOの未来予測と仮説
Googleはただ盲目的にレイアウトの変更を行っているわけではない。実験をし、ユーザー調査を行い、検索者が求めるものを把握し、それを提供している。
過去数年間におけるレイアウトの変更に基づき、いくつかの仮説を立ててみよう。
1.新たなリッチスニペットの登場
ユーザーは自身が抱えている問題に対する答えを可能な限り早く得たいと考えている。より早く答えを提供できるとGoogleが判断した場合、将来のレイアウト変更によって、より多くの種類のリッチスニペットが登場するかもしれない。
2.音声検索によるクリック率の低下
Comscore社によれば、2020年までに検索全体の50%が音声検索になるとのことだ。音声検索の結果、ユーザーがあなたのサイトに訪問してくれると単純に予測すべきではない。
3.ユーザーは広告を無視することに慣れている
Googleがどれだけ自然検索結果の表示を下部に掲載しても、ユーザーは広告を無視することに慣れている。Googleが広告と自然検索結果の区別を曖昧にしても、多くのユーザーは自然検索結果をクリックするだろう。
4.世界では43.9%の人が、インターネットにアクセスできていない
Googleが世界の検索エンジン市場を独占していることは明らかだ。しかし、世界の56.1%の人しか、インターネットにアクセスできていない。より多くの人がオンラインになれば、より多くの人がGoogleを使用するだろう。それは、より多くの人があなたのサイトをクリックするようになる、ということを意味している。
言い換えれば、SEOは不要になるのではなく、それどころか、驚異的なチャネルであるままなのである。ここ1ヶ月の私のサイトのトラフィックを見て欲しい。

月間で4,362,165の流入がある。この流入数のうち、Googleを始めとした検索エンジンからの流入がどれほどあるかを想像してみて欲しい。

2,343,362流入である。
つまり、SEOが全てのトラフィックの53.71%を占めているのだ。非常に大きな流入数である。
Googleの絶え間ない変更のおかげで、私のサイトへのトラフィックは減少していると思ってはいないだろうか。実際は、増加しているのである。

1年前、私のサイトへのGoogleからの流入数は月間で1,088,251であった。Googleのアルゴリズム変更によりSEOは難しくなり、自然検索結果の表示が下部に押し下げられても、流入数は増加し、2,343,362流入までに至っている。
集客チャネルをSEOのみに依存すべきではない
私はGoogleが好きであるし、SEOに未来があると考えているが、それでも依存すべきではない。あなたがどれほど優秀なSEO担当者であったとしても、成功は確約されていないのだ。
あなたにもきっと馴染み深い企業を例に挙げてみよう。Airbnbだ。
自宅、もしくは、自室を貸し出すというコンセプトはAirbnbが生み出したアイデアではないことをご存知だろうか。
AirbnbとVRBOの集客チャネル比較
Airbnbでなければ、誰が「自宅or自室を貸し出す」というアイデアを思いついたのだろうか。
VRBOだ。彼らはAirbnbがこのアイデアに至る13年も前に、このビジネスモデルを思いついている。
ここに興味深い事実がある。SEOにおいては、どちらが勝者なのか。
驚くべきことに、勝者はVRBOである。
Googleの検索結果の順位という領域では、VRBOはAirbnbを長期間において圧倒している。下記にAirbnbではなく、VRBOが上位表示されているキーワードを記載する(注:英語での検索結果)。
- ヒルトン ヘッド レンタル
- オーシャンシティ メリーランド レンタル
- ケープコード レンタル
- キャビン レンタル
- バケーション 家
- バケーション レンタル
- バケーション 家 レンタル
Airbnbも多くのキーワードで上位表示されている。しかし、その多くがブランド名に関連したキーワードだ。
AirbnbはSEOに頼らず、ライバルを圧倒している。13年後、彼らが市場に参入したとき、その状況を作り上げていた。
Airbnbは優れたプロダクトとオムニチャネルへの注力を行った
では、Airbnbはどのようにして勝者となったのか。
最も大きな理由は、彼らがより優れたプロダクトを作成したことだろう。
さらに、彼らはオムニチャネルに注力したということだ。SEO、PPC、機内のモニターでの広告も含め、あらゆる主要なチャネルでの露出を試みたのだ。
SEOは、もちろん、必要だ。
しかし、トラフィックや収入のソースとして、依存すべきではない。多様性が求められるのだ。Googleからの評価をあげるためのみならず、あなたがコントロールすることができない、消費者行動のために必要なのだ。
将来、人々は検索エンジンを使用することを好まなくなるようになるかもしれない。彼らが他の手段を選ぶようになれば、あなたもその動きに適用しなければならなくなる。
また、たった一つのチャネルから大きなビジネスを構築することは、もはや不可能と言えるだろう。
もちろん、Facebookはリファラで、QuoraはSEOで、Dropboxはソーシャルメディアで、それぞれの成功の場所を築いたという例はある。しかし、こうした状況はもはや起こりえないだろう。こうした企業を成功に導いた施策が、あなたの企業にあてはまるということは保証できない。
今日のマーケットで勝者となるためには、あらゆるチャネルの最適化が必要となる。
SEO依存からの脱却とオムニチャネルへのアプローチ
Googleは、マーケターやビジネスオーナーとしては好ましくない変更を、これからも加えていくだろう。しかし、それは、SEOが不要になったことを意味するものではない。
私のトラフィックの推移をご覧いただきたい。Googleが常にアルゴリズムを変更したとしても、自身のサイトへのトラフィックを伸ばすことは可能だ。
未来を憂う必要はない。予測することは困難であり、避けて通れないものばかりなのだから。
現実的な解決策はたった一つだ。オムニチャネルのアプローチを採り、特定のチャネルへ依存することをやめよう。
Google検索の現在のレイアウトから、あなたはどんな未来を導き出すだろうか。
Googleがレイアウトを変更する理由は、ユーザー行動の反映が主となりますが、「Googleの変更によって、ユーザー行動が変化する」といった場合もあるかもしれません。ときには、全ての変更がうまくいくわけではなく、ユーザーの行動が変化するどころか、不満が生まれる場合もあるでしょう。
Googleですら、こうした試行錯誤を続けているため、自身のWebサイトも様々な検証を行うべきと感じました。オムニチャネルの施策を含め、メディア戦略に非常に参考になる記事でした。



