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札幌で2歳児虐待死 児相の対応に問題

また、2歳の女の子が、札幌で虐待によって亡くなり、北海道警は6日までに、自宅で娘に暴行してけがを負わせたとして傷害の疑いで、母親(21)と交際相手の男(24)を逮捕しました。

5日午前5時頃、母親の池田容疑者から「娘が不調だ」と119番通報があり、搬送時には心肺停止の状態でした。2歳の詩梨(ことり)ちゃんは、十分な栄養を与えられていず、2歳の標準の体重の半分の6キロしかなかったとのこと。頭や背中などに複数のあざが確認された、と報じられています。

札幌市によると、昨年9月と今年4月に2回、児童相談所に「虐待ではないか」という通告が寄せられていました。昨年9月には、児童相談所が調査し、虐待の事実はないと判断しています。今年4月には、第三者から「子どもが泣き叫ぶ声が聞こえる」と通告があり、児相が容疑者宅を訪問しましたが不在で、5月半ばまで訪問や電話で接触を試みるも会えなかったそうです。

5月には、通報を受けた道警が、児相に母子との面会に同行するよう連絡しましたが、児相は2回にわたって同行できないと伝えたということです。道警が5月15日に訪問した際に、足の裏にやけどの痕が見つかっていましたが、母親の交際相手が「ヘアアイロンを踏んだ」と説明し、頬にも傷があったのに、台所の台から落ちてできたという説明に、児相に「虐待は疑われない」と連絡しました。

亡くなったことりちゃんの遺体には、強く殴られたとみられるあざやたばこを押し付けやけどのような痕がありました。虐待が疑われた場合は、あくまでも福祉の立場の児相が前面にでて面会し、警察はそれをバックアップすることになっています。どんなに忙しくても、児相がから同行していれば、虐待の可能性を察知できたであろうと、残念でなりません。

また、虐待通告を受けたばあい、虐待のリスクを評価する「アセスメントシート」を作ることになっていますが、札幌市児相は、それも作っていませんでした。今さら「判断が甘かった」といっても、取返しがつきません。虐待が疑われる場合は、48時間以内に面会して確認する「48時間ルール」がありますが、それも守られていませんでした。児相は「いつか会えると思っていた。48時間以内に会えなかった段階で、危険度を上げて対応すべきだった」と釈明しています。

これだけ、相次いで、虐待によって子どもが亡くなっているのに、この状態に怒りをおぼえます。忙しすぎる児相に、もっと相談員を増やす必要がありますが、仕事をしている人が、もっと感度を研ぎすましていないと、大切な子ども命が失われた後で釈明することが繰り返されてしまうと危惧します。

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