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日産「誠に遺憾」、統治改革決議にルノー棄権の意向 緊張高まる


[パリ/東京 10日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>が今月下旬の株主総会に諮る指名委員会等設置会社への移行に関する定款変更の議案を巡って筆頭株主のルノー<RENA.PA>が投票を棄権する意向を示した問題で、日産の西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)が10日、ルノーの姿勢に対して「誠に遺憾」などとする声明を発表した。

ルノーの事実上の「反対票」に対し、日産も不快感をあらわにした形で、両社の緊張関係が一段と高まるのは必至だ。

日産はカルロス・ゴーン前会長らによる不正の発覚を受け、コーポレート・ガバナンス(企業統治)機能を強化するため、指名委員会等設置会社に移行することを盛り込んだ定款変更の議案を今月25日に開く株主総会で諮ることにしている。

ルノーは同議案に対する投票を棄権する意向で、同社のジャンドミニク・スナール会長が日産の西川社長に宛てた書簡を通じてこの意向を伝えた。日産もルノーから書簡を受け取ったことを認めている。

ロイターが入手した同書簡によれば、ルノーが不満を示しているのは指名委員会等設置会社への移行で新たに設置される「指名」「監査」「報酬」の3つの委員会のメンバーにルノーの指名による取締役がいないことだ。

ルノーは書簡の中で「43.4%を持つ株主としてのルノーの権利は十分に認識される必要がある。最低でもルノーが提案する1人または2人の取締役を3つの各委員会のメンバーにするべきだ」と求めている。

日産関係者によると、ルノー側は同社のティエリー・ボロレCEOを3つの委員会すべてのメンバーにするよう要請しているという。しかし、ルノー側のこうした要請は「利益相反」の可能性があると日産側ではみている。

一方、あるルノー関係者は、ルノー側は各委員会のメンバー構成など日産が計画している詳細をまだ得ていないと話している。また別のルノー関係者は「棄権は最終的に決めたものではない。ルノーの立場はまだ変わる可能性がある」という。

西川社長は10日の声明で、指名委員会等設置会社への移行については、ルノーが指名した代表者も加わっている日産取締役会で議論を尽くし、取締役全員が賛同したと指摘。にもかかわらず、ルノーが今になって棄権の意向を示したことは「大変な驚き」で、統治強化の動きに「完全に逆行するものであり、誠に遺憾だ」と述べた。

西川社長は、すべての株主利益のために、指名委員会等設置会社への移行の必要性について、ルノーの理解を得られるよう「最善の努力をしていく」としている。

(白木真紀、田実直美、Laurence Frost in Paris 編集:平田紀之)

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