- 2019年06月10日 15:49
「焼き肉食べるとお腹痛くなる」それ、箸の使い方が間違ってるかも
あるTwitterユーザーが、お腹いっぱい焼肉を食べると「胃が脂に負けてトイレから出られなくなる」という体験を語ったツイートが話題になっている。
ツイートしたTwitterユーザーのシャチ (@kirahoe)さんは、知人から「食べる箸で生肉触らないようにしてみろ」とアドバイスを受けて、トング使って肉を焼いたところ、体に異変が見られず、「焼肉食うたびに数時間後に腹を壊してる人に是非知って欲しい」と呼びかけている。
この間焼肉の時に、年のせいか腹いっぱい焼肉食うと胃が脂に負けてトイレから出られなくなるんですよねーと話したら、「それ違うぞ。絶対食べる箸で生肉触らないようにしてみろ」と言われて真面目にトング使って焼いたら何とも無かったので、焼肉食うたびに数時間後に腹を壊してる人に是非知って欲しい
— シャチ (@kirahoe) 2019年6月5日
こうした、焼肉時のトング使用と体の異変について調べてみた。
火が通った段階で初めて箸を使う
厚生労働省は、牛や豚は解体処理の過程で腸内にいる腸管出血性大腸菌やサルモネラのような病原性の細菌が付着したり、E型肝炎ウイルスなどの人に害を与えるウイルスや寄生虫に感染したりしている場合があるとし、次のように注意を喚起している。
生肉を取り扱う箸などは専用のものを使い、食べる際には、必ず別の清潔な箸を使いましょう。また、生のお肉を触った後は、しっかりと手を洗いましょう。
地方自治体の生活衛生課や食品保健課といった部局が、肉を食べることで引き起こす食中毒について注意を促している例も多い。
愛知県岡崎市は、トングと箸の使い分け別による独自の検証実験を行うなど、食中毒の啓発に力を入れている自治体だ。同市は「トングを正しく使い、しっかり焼いて食中毒を予防」を合言葉に、オリジナルのキャラクターや歌も作成している。

生活衛生課食品衛生係の担当者は、取材に対し「肉を掴むときはトングを使い、しっかり火が通った段階で初めて箸を使うように気をつければ、お箸を介した食中毒の可能性は下がります」と説明する。
逆に、生肉を箸で掴むと肉に残っている菌が箸に付着する可能性があります。肉汁や肉についた菌を直接触れることを避けるためにも、肉を直接触らないよう注意が必要です。トングで肉を網に乗せて、片面が焼けたところで再びトングでひっくり返す。いい具合に焼けたところで、箸で肉を取る=合言葉は「トング トング ハシ」を心がけましょう。
「肉の鮮度は関係ない」

都内で精肉卸店・焼肉店を展開する内田グループの佐藤弘樹氏も「箸でつかんでいいのは『焼けた肉』だけ」と強調する。
同氏は、数年前にトングが正しく使われず、焼き肉チェーンで食中毒が発生した例を挙げ、「焼く前の肉は必ずトングで掴んで食べることが大切」だとした。
生に近い肉を食べるケースでは、箸で直接触れるようなケースも問題ないのだろうか。肉の鮮度が良いかどうかは関係なく、問題は処理の仕方です。また、「焼いて食べてください」と、生に近い状態のお肉を出しているお店もありますが、原則的に厚生労働省は牛肉の生食を禁止としているので、それに従うべきでしょう。
これは焼肉だけでなくBBQでも同じです。これからの季節にお肉を食べるときには気をつけたいですね。
関連リンク
- BLOGOS しらべる部
- BLOGOSが何でも調べます