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安倍首相のイラン訪問はパフォーマンスにしてはあまりに危険だ

 安倍首相がイランを訪問すると突然発表した時は、私はまたパフォーマン外交かと思った。

 それにしても、G20の大阪開催という安倍外交の見せ場を直前に控えて、イラン仲介外交というパフォーマンスをしている余裕がよくも安倍首相にあるものだと思った。

 よほど国会に出たくないに違いないと思った。

 ところが6月5日の日経新聞を見て、それがトランプ大統領から頼まれたものだった事を知って合点が行った。

 トランプ大都領から仲介してくれと頼まれれば断れない。

 どうせ行くなら、米・イランの危機が回避されるように頑張ってきてもらいたい。

 日本にその影響力はなく、トランプ大統領の使い走りに終わるだろうが、せいぜい頑張って来てもらいたい、そう私は6月5日のメルマガ第417号でほめ殺した。

 ところが、それは甘かった。

 安倍首相はトランプ大統領の対イラン強硬政策の片棒を担ぐために行くのだ。

 安倍首相はイラン訪問を前にしてトランプ大統領と電話会談したと報じられた。

 それだけにとどまらない。

 イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談しイスラエルとの協力強化を約束している。

 おまけにサウジアラビアとアラブ首長国連邦の元首と電話会談している。

 イラン包囲網の国のオンパレードだ。

 しかもトランプ大統領は安倍首相のイラン訪問を前にして、イランの生命線ともいえる石油基幹産業を軒並みに制裁対象にした。

 これを要するに、安倍首相のイラン訪問は、米国の更なる対イラン強硬政策の格好の口実になるのだ。

 すなわち、平和国家でイランとの関係が深い日本の首相が仲介に赴いてもイランは聞く耳を持たなかったと。

 もはやイランは叩き潰すしかないと。

 こんな米国の片棒を担ぐ様な外交をしていると、今後こそ日本はテロの攻撃に巻き込まれる事になる。

 安倍首相は、中東外交だけはパフォーマンス外交が通じない事を知るべきだ。

 中東外交に失敗すれば命がいくつあっても足りないと心得るべきである(了)

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