
[上海 8日 ロイター] - 中国共産党機関紙・人民日報傘下の国際情報紙「環球時報」の編集長は8日、中国が米国への技術輸出規制を準備していると明らかにした。
環球時報のHu Xijin編集長はツイッターへの投稿で、中国の主要技術を守るためのメカニズムを構築していると説明。「システムを改善するための大きな措置で、米国の取り締まりに対抗する動きだ」とし、「施行されれば、一部技術の対米輸出が管理されることになる」と述べた。具体的な情報源は明らかにしていない。
環球時報は共産党を正式に代弁する情報紙ではないが、共産党指導部の考えを示していると受け止められることもある。
同編集長のツイートとほぼ同じ時に国営の新華社通信は、中国国家発展改革委員会(NDRC)が「national technological security management list system」設立に向け調査を始めると伝えた。
米商務省は先月、国家の安全保障上の問題を理由に、米政府の許可なく米企業から部品などを購入することを禁止する「エンティティーリスト」に中国ファーウェイと関連68社を正式に追加した。
これを受けて中国政府は「信頼できない」外資企業のリストを公表すると発表。さらに、レアアース(希土類)の対米輸出規制を検討していると明らかにした。