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トランプ政権の狙うメリットとデメリット

今日の横浜北部は朝から蒸し暑いくもり空です。

さて、昨日の「仮想オフショア・バランシング」の話の続きを。

トランプ個人の予測不能の行動や態度のおかげで、アメリカの同盟国たちの間では、まるで実際にオフショア・バランシングが実行されたかような状況になりつつあるという話をしてきました。

もちろんこれは全般的にみれば、私はネガティブな影響の方が大きいと考えておりますが、ごく一部の戦略家には、

「いや、これも悪くないんじゃないのか」

と考える人もいるそうです。

友人である同盟国を揺さぶって誰得なの?

と疑問に思われる方もいらっしゃると思いますし、公式な外交チャンネルにおいては、このような行動はアメリカの評判を落とすことにしかならないでしょう。

ところがこの「仮想オフショア・バランシング」にも、実はポジティブな面があります。

私がいま思いつく限りでもそれは2点ありまして、まず第一に、

フリーライダーを目覚めさせることができる

というもの。つまり「トランプには頼れない!」という危機感を醸し出すことによって、フリーライドしている同盟国たちに独立国としての自覚をもたらせることができるというものです。

もちろん煽りすぎて「核武装だ!」とまで言わせてしまうのが論外なのは、すでにそのリスクとして指摘した通りです。

ですが、多少の危機感であれば、日本のような「平和憲法」を持つ国でも、安全保障面でのアメリカへの過度な依存はやめようぜ、という方向に国論を誘導できるような可能性が出てくるわけです。

第二に、アメリカにとって誰が敵なのか味方なのかをはっきりさせることができるという点です。

これは俗に「ショー・ザ・フラッグ」(show the flag)、つまり

「旗幟を鮮明にせよ」

ということであり、態度な曖昧な同盟国に対して、

お前は敵につくのか、それとも味方につくのか、ハッキリせい

と迫ることができるということです。

もちろんこのようなトランプ政権側の不安定な態度のおかげで、同盟国が敵であるロ・中・イラン側に続々とワンド・ワゴニングされてしまっては大損害

ですが、少なくともハード上の動き、つまり米軍の配備に大きな動きがない「仮想」のOBの場合には、そこまで一気に同盟関係の動きが大きく動く事態は避けられそう。

そうなると、この仮想OBもアメリカにとっては悪くないのでは、ということになるわけです。

ところが同盟国たちもアメリカ側に勝手に振り回されるのは本意なわけではないですから、色々と考えが出てくるわけです。

これについては、時間もないのでまた明日。



(2億円の裏庭)

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