- 2019年06月07日 10:50
【アマゾン】、プライムエアのドローン宅配開始?利用は大吾さんの実家かキャンプ場だ!
■ネット通販最大手のアマゾンがドローン宅配の「プライムエア(Prime Air)」を発表したのが6年前。無人飛行機を使った配達が条件付きでやっと実現するメドがたったようだ。
アマゾンは5日、ネバダ州ラスベガスで開催中の「マーズ会議(Re:MARS:機械学習や自動化、ロボット工学、宇宙などのカンファレンス)」において、最新のプライムエア・ドローン機を発表した。
またワールドワイド・コンシューマーCEOのジェフ・ウィルケ氏はプライムエアのドローン宅配サービスを数ヵ月以内で開始することを宣言した。
発表されたドローンは一般向けの4つのプロペラが露出したドローンとは違ってはるかに大きく、農薬散布などに使うような産業用ドローンサイズとなっている。
最長飛行距離は15マイル(約24キロメートル)。5ポンドまでの重量のパッケージ(アマゾンが扱う75%〜90%)を運ぶことが可能だ。
搭載する6つのプルぺラの安全性を考慮し、本体の周囲はカバーで覆われている。オリジナルのプライムエア・ドローンは注文品をぶら下げていたが、最新ドローン機は少し傾けた荷室が本体中心部に搭載されている。
発表された飛行動画を見ると、水平飛行時に本体が傾いて直進するため、荷室が水平になるようにデザインされているのだ。
安全性を確保するため飛行経路の物体検出には、さまざまな搭載センサーと、2眼ステレオカメラを搭載しているという。
ステレオカメラは上空から着陸地点に人やペット等がいないかどうか、さらには電線や物干しロープがないかどうかといった難しい判別する際にも使われる。
騒音にも配慮されており、ドローンが近づく音で配送が来たことがわかるようになっているが、その音は同じ距離にいるトラックの騒音より小さいとしている。
今回のドローン宅配の公開から間もなく、連邦航空局(FAA)は限定的な形でドローンを実験できる1年間の「特別耐空許可(Special Airworthiness Certificate)」をだしたことを明らかにした。
なお特別耐空許可は1年後の更新が可能だが、配達は認めていない。
ウィルケ氏は「複数の規制当局や政府と協議をしており、安全性を最優先にサービスを進めていく」と述べるにとどまり、テスト場所は明かしていない。
プライムエアのドローン宅配は人里離れたポツンと一軒家といえどもまだ先ということになる。
トップ動画:アマゾンが発表した最新ドローン機の飛行動画。直径約6フィート(約1.8メートル)にもおよぶドローン機は機体を斜めに傾けながら水平に飛んでいる。アメリカは広い。見渡す限りポツンと一軒家ばかりだ。買い物難民となるポツンと一軒家からドローン宅配を行ってもらいたい。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。安全性を確保したドローン宅配は技術的には可能です、が、無人飛行機を使った配達は法律が壁となると思っています。アメリカは日本人が思っている以上にテロに対しての恐怖心があるのでドローン機が飛び交って注文品を運ぶ景色はまだまだ先になるのではと予想しています。
住宅が密集する都心部では1.8メートルのドローン宅配はまず無理でしょう。また複数の届け先に一度に配達できないドローン機特有の非効率性の課題もあるので都市郊外でも難しいです。ドローン宅配の対象となる地域は僻地に限ります。騒音おばさん(懐かしい?)が早朝から布団をたたいても、どんなに大声をあげても、周囲に迷惑をかけることができないド田舎がたくさんあります。
日本なら所さんや林先生が喜びそうな山間部にある家、もしくは千鳥の大吾さんの実家(おとんにマック?)でしょうか。離島でも、ネコ島やうさぎ島は着陸地点に侵入者でいっぱいになるので着陸できなさそう...(笑)。
FAAも最終的に僻地を対象にドローン専用の空路を整備して許可するということでしょうね。都会人がドローン宅配を利用するのは、田舎のキャンプ場に行ったときに新鮮なBBQ肉などを宅配してもらうとき、ということになりそうです。