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「大騒ぎはやめよう。関係のない人には関係ない」Twitterで拡散“同性婚”スピーチ動画に共感広がる

立憲民主党、共産党、社民党は6月3日、同性同士の婚姻を認める民法改正案(婚姻平等法案)を衆議院に提出し、3党によると同性婚を求める法案提出は日本で初めてだという。

台湾ではアジア初の同性婚を認める法案が可決され、日本でも同性婚についての関心は高まっている。そんな中、Twitter上では、同性婚について語られた1本のスピーチ動画が注目を集めている。

YouTube

様々な言語で翻訳され、動画公開当時には数日で数十万回も視聴されたというこの動画。いつ公開されたもので、どんなことを訴えているのか、詳しく調べてみた。

ただ愛し合う2人の結婚を認めるだけ…時が経っても称賛浴びる名スピーチ

同性婚が話題になると、度々ネット上で拡散されるこの動画は、2013年にニュージーランドの議会で「婚姻平等法案」の最終審議と採決が行われた際に、賛成票を投じたモーリス・ウィリアムソン氏が行ったもの。

ウィリアムソン氏が「この法案でやろうとしていることは、ただ愛し合う2人に結婚という形でその愛を認めてあげることだ。それだけだ」などと語るこの動画は、世界中から称賛を集め、今では同氏は同性愛者の権利推進の象徴としても親しまれている。



同性婚を認めて何が起こるのか

多くの人から共感を集めたこのスピーチを抄訳し、一部を紹介したい。

ウィリアムソン氏は冒頭、自分に向けられた「(同性婚を支持することで)お前は地獄で永遠に焼かれるだろう」という非難は大きな間違いだと指摘。「私は物理学の学位を持っているのでわかります。物理の熱学力の法則を使って彼が正しいのか、自分の体重や水分量を当てはめて計算してみました。仮に灼熱地獄が5,000度だった場合、私の体は2.1秒しか持ちこたえることができません。これはとても永遠とは言えないのではないでしょうか」と、ユーモアを交えながら反論した。

続けて、この法案に反対しているのは穏健派の人々で、この法案が通ることで、自分の家族になにが起きてしまうのかを心配しているだけだと語る。そして、多くの人が抱える「同性婚を認めても良いのだろうか」という不安に対しては、

「私たちが、この法案を可決してやろうと思っているのは、愛し合っている2人を結婚という方法でむかえる、ただそれだけのことなのです。どこかの国に核を落とそうとか、多くの農家を全て台無しにするウイルスをばら撒こうという話をしているのではありません」

と話している。

そして、法案に反対する人たちに対しては、語気を強め、こう語った。

「この法案に反対している人たちに約束します。水をも通さぬ確固とした約束を。日は明日も昇り、あなたの娘は何もかもわかっているかのようにあなたに反論し、住宅ローンが増えることもない。皮膚病になったり、湿疹になったり、カエルが布団の中から突然現れることもありません。いつも通りの日常が続いていくのです。

大きな問題のように捉え、大騒ぎをするのはやめましょう。この法案は関係のある方々には素晴らしいものですが、関係のない方々には関係ないのです。ただ、あなたの人生が続いていくだけなのです。

最後になりますが私の元に、この法案が干ばつを引き起こしたというメッセージが届きました。この法案が干ばつの原因であると。私のツイッターアカウントをフォローしている方はご存知かもしれませんが、パカランガでは今朝雨が降りました。すると、今まで見たことがないほどの大きな虹が見えたのです。ゲイ・レインボーが。これはしるしに違いありません。あなたがもし信じるならば、間違いなくしるしです」

このスピーチは日本でも度々話題となっており、2017年、当時自民党の総務会長だった竹下亘氏が宮中晩さん会の国賓に、同性パートナーが出席することについ「私は反対だ。日本国の伝統には合わない」と発言し、批判を受けた。その際、多くの人によってこの演説がシェアされ、彼のTwitterのフォロワー数は急増した。

ウィリアムソン氏は「ここ数時間で新たなフォロワーが増えたことはとてもうれしい。多くは日本のフォロワーだ。何が要因かは分からないが、喜ばしいことだ。ちなみに、私の長男サイモン・ケニアは半分日本人なのでこのつながりを自慢に思う。フォロワー歓迎します」とツイートしていた。


今回、ツイートを見たユーザーからは「希望が持てるいいスピーチだと思う」「何度見ても涙が出そうになる」といった共感の声が広がったほか、「日本の政治家さんも、これくらいウィットに富んで説得力ある演説をしてもらいたい」というコメントも見られた。

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