- 2019年06月05日 18:08
テレビCMも放送する大江戸温泉物語が施設を再生できる理由とそのブッフェが人気の秘密
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温泉好きな日本人
日本人は世界の中でも温泉好きであるといわれています。
国内には約3000もの温泉があり、湯治だけではなく娯楽としても温泉を利用していることが特徴的です。こういった温泉好きや風呂好きという連想から、日本人は清潔できれい好きというイメージを世界からもたれています。
日本人は縄文時代から温泉に入っていたかもしれないといわれているほどで、現在では温泉がひとつの娯楽としてしっかり定着しており、温泉をコンセプトにした施設も少なくありません。
そして、温泉をコンセプトにした施設を運営する会社といえば、全国に37施設を擁する大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツが筆頭に挙げられるのではないでしょうか。
2019年5月25日から関東でテレビCMが放送されているので、訪れたことがない人であっても名前を聞いたことがある人は多いかもしれません。
大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツは「いつでも、気軽に、何度でも」利用できることをコンセプトに掲げており、リーズナブルな料金に設定し、賑やかで楽しく過ごせる温泉宿や温泉テーマパークを展開しています。
東京であればお台場にある「東京お台場 大江戸温泉物語」が特に有名ではないでしょうか。
TAOYA志摩がオープン
この大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツが37施設目として2019年4月19日にオープンしたのが、新ブランドの温泉リゾートであるTAOYA志摩です。中京や関西のテレビなどで紹介されており、注目されている施設となっています。
「ゆったりと、たおやかに」過ごせることをコンセプトにしており、開放感溢れるオーシャンビューを擁し、館内もモダンな造りとなっていますが、これまでの施設と同じように手軽さや気軽さはそのまま踏襲しています。
実は、このTAOYA志摩を含めたどの宿泊施設も、ゼロからは造られていません。もともとあった施設を購入してリブランドとリノベーションを行い、新しい温泉施設として甦らせているのです。
多くの施設を生まれ変わらせていることから、大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツは温泉施設の再生企業として注目されています。
2018年の客室稼働率に関していえば、観光経済新聞<客室稼働率じわり上昇、昨年61% 観光庁速報、2010年以降で最高値>によるとシティホテルが79.9%、ビジネスホテルが75.3%、リゾートホテルが58.3%、旅館が39.0%、簡易宿所が28.6%となっており、IR資料によると、大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツの施設は87.5%なので非常に好調であることが分かるでしょう。
再生できる理由
では、どうして不振を極めていた施設を再生させられるのでしょうか。
マーケティング本部次長を務める前原孝行氏は以下の3つを主因として挙げます。
- 集客を最大化するマーケティング
- 顧客目線のサービス
- 効率的なオペレーション
マーケティング本部が、本来のマーケティング業務だけではなく、レベニュー(客室の値段)をマネジメントしていたり、コールセンターを管理していたりし、集客にまつわる全ての機能を有しています。そうすることによって、いちはやくゲストの動きを把握して臨機応変に対応できるのです。
次に、旅館でありながらも顧客目線からプライベートを重要視しているといいます。たとえば、前敷きといってチェックイン前に布団を敷いておく方式を採用しているので、ゲストが客室に入ってから布団を敷くということはありません。
最近では客室に他人を入れたくないというゲストが多いので、前敷きはとても好評です。荷物を置くスペースはしっかり設けられているので、布団が敷いてあっても気にならないでしょう。
最後に挙げられている効率的なオペレーションとは、主にブッフェのことです。これまで仲居が全て部屋まで訪れて上げ下げしていた食事スタイルから、ブッフェに変更したことによって、オペレーションが効率化されました。効率化された分だけ食事の質を上げることができ、顧客満足度も高まったというのです。
そして、これらを実現していながらも、1泊2食付きで有名温泉に入れて1万円以下というコストパフォーマンスが圧倒的な支持を得ているといいます。
ブッフェに注力
施設を再生させる理由のひとつとして紹介しましたが、大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツがとりわけ力を入れているのがブッフェです。
ブッフェのレベルを高めるため、2007年に最高料理顧問として高階孝晴氏を迎えました。
高階氏は、年間80万もの人々が訪れ、最も有名なホテルブッフェのひとつとして挙げられる品川プリンスホテル「ハプナ」で料理長を務めたその道のスペシャリストです。
高階孝晴氏プロフィール
- 1972年
株式会社プリンスホテル入社
- 1988年
東京プリンスホテルガーデン料理長
- 1991年
東京プリンスホテル洋食調理課長
- 1996年
厚生省専門料理師 労働省調理技能士
- 1997年
品川プリンスホテルレストラン「ハプナ」料理長
- 1998年
全日本司厨士 銀メダル
- 2003年
- 品川プリンスホテル料理部部長
- 2004年
東京都優良調理師知事賞
- 2007年
株式会社大和さくらい総料理長、大江戸温泉物語株式会社顧問
以上の経歴からいっても、一流の料理人であることは確かでしょう。
高階氏による改革

高階氏によって、主に以下の要素をブッフェに取り込んで顧客満足度を高めてきました。
- 目玉になる地元特産品の提供
- できたてを提供できるライブキッチン
- 季節に合わせて年4回のフェア料理
それぞれの地域に合わせた特産品を提供して、地元ならではの味わいを体験できるようにしました。
観光宿のブッフェであるからといって出来合いのものを許さず、しっかりと作り上げてライブキッチンで臨場感たっぷりに提供するようにしています。
一年中同じような品揃えを提供するのではなく、旬をしっかりと感じられるようにと、フェアを開催してメニューも入れ替えました。
目玉商品、ライブキッチン、フェア開催という要素は、洗練されたシティホテルのブッフェでも重要となる要素です。
このどれもが提供者に負担がかかるものなので、宿泊とセットになったブッフェであれば、料飲部は本来あまりやりたがらないものでしょう。
しかし、ブッフェの価値を向上させるために、高階氏のもとで、あえて負担のかかることを行い、顧客満足度を高めてきたのです。



