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節電は護送船団方式で

ちょっと前から「夏の電力ピーク時にテレビ放送を休止してはどうか」ってな話があるようです。似たようなのは去年もあったはずなので新しい提案ではないけど、出るたびになにかした物議を醸し出すのは、「節電しましょう」と口で言いながら自分らは電気をたっぷり使っているようにしか見えないテレビ局の態度への不満があるからでしょう。

ただ、今のままその時間帯の放送だけ中止したとしても、効果は薄いわけです。
電気事業連合会によると、「真夏における1日の電気の使われ方」でピークなのは午後2時、14時ごろだそうですが、グラフを見ると午後15時ころに見えます。広めに見て12~17時あたりでしょう。この時間帯は、一日で一番テレビ番組がつまらない時間帯と言っていい時間です。適当なサイトでテレビ番組表を見てもらえばわかりますが、グルメ番組とか刑事ドラマの再放送、せいぜいワイドショーとかそんなのばかりです。なんでもいいから穴埋めしておこう感がありありで、積極的に見る時間帯じゃありません。見ている人数が多いとは思えません。

「だったら、放送しなければいい。放送しなければ見ないだろう」

うーん、こういう意見も当然あるでしょうが、テレビの緊急放送の必要性を置いておいても、次の番組の準備や収録などもあるでしょうし、テレビ局の電気消費量が減るとは思えません。たかが知れているでしょう。
それに、こういう番組でもテレビを点けているという人は、テレビを点けておくこと自体が目的という人も多いわけですよ。
覚えていないでしょうか? 何か大きな出来事があり、日本放送協会も民放も一斉に同じ件の報道に放送を切り替えたとき、たった一局マイペースに通常放送を続けたテレビ東京が他局ぶっちぎりの視聴率を記録したという伝説を。普段はそれほど視聴率を上げているわけでもない通常番組が他局の影響で何倍もの視聴率を上げたという話を聞くたびに参加出来ない(地方なのでテレビ東京やその系列局が見られない)ことにいらだっていますが、あれは「何でもいいからテレビを点けておく」人たちが大勢いるという証拠ですよね? ゆえに放送局が減ったところで他に放送している局に切り替えるだけです。地上波が無ければ衛星やケーブルテレビもありますし、点いているテレビが減らない限り、なんの節電にもなりません。ピーク時でなければ、節電と言っても発電能力とはほとんど関係ないですしね。たとえば深夜放送を中止しても、電気量ではなく電気料が減るだけです。それはそれで意味のある行為ですが、今回の提案とは意味合いが異なります。

テレビを切って節電を、と考えるのなら、普段からの意識改革が必要です。全局あげて12~17時の間、テレビをなんとなく点けておくという習慣を断ち切らせなければなりません。かつて深夜~早朝にかけての放送のようにテストパターンや環境ビデオに切り替えて緊急放送時に対処しつつ、誰も見ない番組以外は普段から放送しないようにする必要があるでしょう。もちろんBSやCSも例外ではありません。こんな時こそ日本の業界が大事に守っている、抜け駆けを許さない護送船団方式を使わなくてどうするんですか。

まぁ、それだけやっても午後3時前後というのは勤めに出ている人は家にいない時間帯ですから、家庭が節電しても効果はそれほど上がらないわけで。それに加えて、年中無休で営業が当たり前、という商売をやっている業界に、夏場だけでも強制的に月に2~3回以上休みをとらせれば効果はあがると思います。この時間帯の電力消費は家庭より職場でしょうから。もちろんテレビ局もこの例外にはしないことにしましょう。

正直世間の節電意識は低下しているように思います。今日、ちょっと久しぶりにスーパーへ買い物に行った(普段は商店街で買い物してます)んですが、建物自体が冷蔵庫かと思うほどの強力な冷房がかかってました。寒いです!今日は暑かったので夏場のような薄着で来たことを後悔したほどですよ。表には去年から貼りっぱなしであろう「節電にご協力ください」の張り紙がありましたが、全然してないじゃないか!と内心突っ込みたくなりました。他地域までは知りませんが、わたしのところではこんなもんです。やはり、行政指導か何かで無理矢理節電させるしかないんじゃないでしょうか? 

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