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日産はFCAとの提携に楽観視、適正な条件は必要=関係筋


[北京 3日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>幹部は、経営統合後のルノー<RENA.PA>とフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)<FCHA.MI>との提携について、過去20年にわたりルノーと築いてきた技術の所有権を保持できるかぎり、楽観視しているとの見方を示した。

匿名を条件にこの幹部は、自動運転のノウハウ、電気自動車や温室効果ガス削減の技術におけるFCAとの協力で「シナジー効果」が得られる可能性について、慎重ながら楽観的だと語った。

この幹部は、ルノーとFCAが統合したからといって、FCAがこうした技術を自動的に利用する権利を得るわけではないと指摘。また、日産がアライアンスの将来像を策定する上で発言権を高めるため、ルノー、あるいはルノーとFCAの統合会社への出資率を高めることも検討する可能性があるとする。

「FCAと技術を共有することによる具体的なメリットが担保でき、満足できる条件を引き出すことができれば、FCAとの提携ないし協力を進めることになる」と語った。

日産の西川社長は声明で「仮にFCAがアライアンスメンバーに加わることになれば、新たにその領域、間口が広がり、シナジーを拡大するオポチュニティがあると考えている」と表明。「しかし、今回の提案はルノーとFCAの経営統合であり、それが実現した場合、ルノーの会社形態が大きく変わることになるため、これまでの日産とルノー両社における関係の在り方を基本的に見直していく必要がある」と指摘した上で、「今後、日産の利益確保の観点から、これまでの契約関係や業務の進め方等について、分析ならびに検討を進めていく」と述べた。

西川社長の発言からは、日産が持つ先進技術を武器に、ルノー・FCAに対しより強い交渉力を持とうとしていることがうかがえる。ルノーは、日産の筆頭株主で43.4%を保有しているが、日産はルノーの議決権のない株式15%を保有するに過ぎない。この不平等な提携が長期にわたり日産側の「しこり」となっている。

<出資率引き上げか>

日産幹部は、ルノー・FCAとの交渉を優位に進めるために技術力だけでは不十分なら、ルノーあるいはルノーとFCAの統合会社への出資率を高めることも検討する可能性があるとし、日産にはそのための財務面などの資源が十分あると主張した。

幹部によると、日産は1年あまり前、ゴーン会長(当時)の指示でFCAと統合した場合のメリットの初期調査を開始した。

同幹部は「FCAとの技術共有で、日産にとって多くの好機があることは疑いない」と指摘。例として、米国でのフルサイズのピックアップトラック事業や、日産の高級車ブランド「インフィニティ」で使用している最新のガソリンエンジン技術をFCAの「ジープ」と「アルファロメオ」とシェアすることなどを挙げた。

FCAは、ルノーとの統合計画についてフランス政府の支持を得るため、より強固な雇用の保証やルノー株主への特別配当について協議しているとされる。

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