
[東京 3日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅安の108円前半。一時108.07円まで売られ、1月14日以来4カ月半ぶり安値を更新した。前週末にトランプ米大統領がメキシコからの輸出品に関税をかける方針を示し、逃避的に円が買われた流れが続いた。
週明けも円は堅調展開が継続。日経平均が200円を超える下げとなる中、ドルが全般に弱含みとなったこともあり、上値の重い展開が続いた。
「米通商政策の強硬姿勢は、中国、メキシコ、インドにまで及んでいる。リスク回避を導いた台風の目が米国にあること、クロス円で円が大幅に買い進まれていることなどから、円がより買われやすくなっている」(FX会社)という。
午前の取引では108.32円まで切り返す場面もあった。財新/マークイットが発表した5月の中国製造業PMIが50.2と市場予想の50.0を若干上回ったが、買いの勢いは続かなかった。
大和証券チーフ為替アナリストの亀岡裕次氏は「米国の金融緩和は年内2回あり得ると考えている。ドルは107.50円が当面のめどとなるだろう。円高は一気にではなく、テクニカルな節目を確認しながら、じわじわと進むとみている」と予想している。
ドル/円<JPY=> ユーロ/ドル<EUR=> ユーロ/円<EURJPY=>
午後3時現在 108.20/22 1.1172/76 120.91/95
午前9時現在 108.21/23 1.1171/75 120.91/95
NY午後5時 108.26/29 1.1167/71 120.93/97
(為替マーケットチーム)