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【アマゾン】、日本ではライフと協業!競合店や食品スーパー等はネット展開を加速する?

■アマゾンジャパンは30日、生鮮食品のオンライン販売でスーパー大手のライフコーポレーションと協業することを発表した。

アマゾンのプライム向けサービス「プライムナウ(Prime Now)」にライフが出店し、東京都内の一部地域で年内に商品販売を始める。

食品スーパーのプライムナウへの出店は国内で初めてとなる。プライムナウはアマゾンの売れ筋商品や惣菜、冷凍・冷蔵食品、飲料、酒、日用品、コスメ・美容用品、ベビー用品、ペット用品を注文から最短2時間で届けるサービス。

ライフの出店によって、プライムナウで取り扱う生鮮食品の品ぞろえが大幅に拡充する。対象地域のプライム会員はライフの生鮮食品が購入でき、最短2時間で受け取れる。

アマゾンジャパンとライフのモデルとなるのはアマゾンとホールフーズ・マーケットだ。

アマゾンは2017年8月にホールフーズを137億ドル(約1.5兆円)で買収。ホールフーズの店舗で販売している生鮮食料品や雑貨などをアプリ経由で注文でき、宅配やピックアップできるようになっている。

ホールフーズから短時間で宅配する「プライムナウ(Prime Now)」の対象地域は現在、88ヶ所。最短1時間で宅配するプライムナウは、年会費119ドル(月額12.99ドル)のプライム会員のみが利用できる有料のサービスとなる。

プライムナウでは、1回当たり35ドル以上の買い物をすることで2時間以内の宅配が無料だ。手数料7.99ドルを支払えば、1時間以内でのスピード宅配の利用も可能。対象商品はホールフーズが扱うオーガニック等の生鮮品やベーカリー、乳製品、花、日用品、雑貨などほぼすべての商品。

商品価格はホールフーズの店頭価格やセール価格と同じとなっており、プライム会員向け値引きプログラムも適用する。

またネット注文した生鮮品などを店でピックアップできるプライム会員向けサービス「カーブサイド・グローサリー・ピックアップ(Curbside Grocery Pickup from Whole Foods Market)」は現在、30か所の都市にあるホールフーズで実施中だ。

カーブサイド・ピックアップは利用者がネットで注文した商品を指定されている駐車場にて店のスタッフから受け取るサービス。通常、利用者は車から降りる必要はなく、注文品はスタッフがトランクに積んでくれる。

昨年8月、カリフォルニア州サクラメントとバージニア州バージニアビーチのホールフーズで始まったカーブサイド・ピックアップは、35ドル以上の買い物であれば注文から1時間後のピックアップで手数料無料、30分後のスピードピックアップは手数料が4.99ドルとなる。35ドル以下の場合は1.99ドルの手数料がかかる。

対象商品は宅配サービスと同様、ホールフーズが扱う、ほぼすべての商品だ。商品価格も宅配と同様にホールフーズの店頭価格やセール価格と同じで、プライム会員向け値引きプログラムも適用する。

なお宅配・カーブサイド・ピックアップの注文はアマゾンのスマートスピーカー「アマゾン・エコー(Amazon Echo)」経由でも可能となっている。

アマゾンがホールフーズを買収した直後に目に見える大きな変化があったのは実は競合スーパーだ。

アマゾンとホールフーズが統合することでネットスーパーに乗り出すことが予想され、大手スーパーマーケットチェーンを中心に宅配サービスに着手することになった。

実際、オンデマンド買物代行&宅配サービスのインスタカート創業者でCEOのアポルボ・メタ氏はアマゾンによるホールフーズの買収が発表された途端「全米中の大手食品スーパーから連絡がきた」と語っていた。

インスタカートは現在、クローガーだけでなく、アルバートソンズ、コストコ、サムズクラブ、アホールド、パブリクス、HEBなど北米で展開する大手食品スーパー10社近くと契約。

ウェグマンズやプライスチョッパーなど中堅食品スーパーとの提携も増え中小の食品スーパー300社以上と契約を結んでいる。国内世帯90%をカバーするインスタカートは2万店以上から宅配サービスを展開している。

世界一の小売企業ウォルマートは、カーブサイドピックアップを3,100店での展開を視野に入れており、宅配サービスも急拡大中だ。

ターゲットもオンデマンド買物代行&宅配サービスのシプツを買収し宅配サービスを拡大し、カーブサイドピックアップのドライブアップが集客力を高めている。

日本の流通はアメリカの5年〜10年遅れているといわれる。アマゾンジャパンとライフとの協業以上に競合スーパーのネットスーパーへの展開が注目されるのだ。

トップ画像:当社のIT&オムニチャンネル・ワークショップにて、ウォルマートのカーブサイド・ピックアップで生鮮品を注文する参加者。アメリカのネットスーパーのケーススタディを消費者目線の体験から学んでいる。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アマゾンジャパンとライフコーポレーショの協業が発表されました。これで寝た子の状態でいた、多くの関係者や流通ビジネスマンが目を覚ますことになります。

これまでデジタルシフトを静観していた食品スーパー業界で、IT化が加速することになるのです。アマゾンがホールフーズを買収した直後に起きたことは競合店のネットスーパー急展開です。当ブログで報じたように、宅配サービスやカーブサイド・ピックアップを導入するスーパーマーケットチェーンが続いたのです。

日本人は勤勉で良くも悪くも右に倣えの国民性です。アマゾンジャパンとライフの協業には競合店が目を光らせます。アマゾンの破壊的イノベーションを目の当たりにしている競合店の経営者ならオムニチャネル化やIT化もスルーできなくなります。トップの鶴の一声でデジタルシフトに本腰を入れるはず。後藤が彼らに言いたいのはまずはアメリカのネットスーパー先進事例(成功・失敗)を学んでもらいたいということです。

当社のIT&オムニチャネル・ワークショップに興味のある方はメール(tcg@neutron-tech.com)に「参考資料を送ってください」と連絡してください。ワークショップ・カリキュラムを含めたサンプル日程などをお送りします。ただし本気の企業に限りますので、匿名等の打診はスルーします。

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