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『闇金ウシジマくん』作者・真鍋昌平氏が高校時代に学んだ“ヤバい奴らとの付き合い方”

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BLOGOS編集部

貧しい人々に対しても容赦しない登場人物たちが日本中を震撼させ、ドラマ化・映画化もされた人気漫画『闇金ウシジマくん』。今年の3月に15年にわたる連載に幕を下ろし、5月30日に最終巻となる46巻が発売された。

作者の真鍋昌平氏は「人の葛藤を描く」「自分を貫く人物を描く」というスタートから闇金をテーマに扱った同作をスタートさせたというが、連載途中から世の中で貧困問題が話題になることが増えていったと振り返る。早くも次回連載に向けて準備を進める真鍋氏に話を聞いた。【取材:島村優】

ウシジマくんは自分を貫き通す人物

——『闇金ウシジマくん』の連載が終わって、今の心境を教えてください。

あまり感慨深いような感じではなくて、最終章をやろうと思った時に色々決めていたので、やれることはやったと思っています。

——最終話の予想外の展開には反響の大きさを感じたのではないでしょうか?

「予想できた」といったネガティブな反応を含め色々な意見をもらいましたが、全部受け止めようと思っています。僕としては読んでいただいているだけでも、すごくありがたいです。

——もともと、なぜ「ウシジマくん」のような話を描きたい思ったのでしょうか?

僕は「ウシジマくん」の前に、連載が2つ打ち切りになった経験があって、足りなかった要素を考えてみると「人の葛藤を描いてない」ということでした。その時から、次の作品では「人の葛藤」をしっかりと描こうと思っていて、誰しもが必要なお金を絡めて描こうと選んだテーマが「闇金」でした。

——主人公の丑嶋馨っていうのは、どんな人物だと思いますか?

最初にキャラクターを作った時は何を考えているかわかんない人物で、不確かな世の中で「本当のこと言ってくる不思議な人」みたいなイメージだったんですけど。一言で言うなら損得感情なしに「自分がこうしないといけない」という時は絶対突き通す人物ですね。

誰しも困難があったら逃げたり、引いたりしてしまうことはあると思うんですけど、丑嶋はそういう場面でも損得抜きに自分を貫くところがあって、そういう面はすごく気に入っています。

©真鍋昌平『闇金ウシジマくん』/小学館

不良たちに抱いた「卑屈な感情」

——先生自身も昔は悪かったんですか?

僕は不良ではなく真面目で、不良からカモられる側でした。高校は平塚の工業高校で、かなり不良が多かったです。不良グループと真面目な生徒が二分割され、不良のイジメの標的になる生徒は裸で教壇に立たされて、言うのもはばかられるような行為させられる日常でした。

教師も見て見ぬふりでした。「お前スボンはけ〜〜」ってやられてる側に注意してました。今考えたら先生も怖かったのかもしれませんね。やられる側は地獄です。

——すごい世界ですね。真鍋先生は不良たちと、どのように接していたのでしょうか。

自分が被害を受けないように不良との距離感をうまく保っていたつもりでした。友達として接していたクラスメイトがイジメられておもちゃにされて、何もできない自分の弱さに落ち込む反面、「自分じゃなくて良かった」と卑怯な感情に引き裂かれそうになる日々でした。

やる側は忘れてしまうんです。された方は苦しみが続きます。下手したら一生乗り越えることもできず、卑屈な感情に押しつぶされます。

——なるほど…。

一人、毎日勝手に自分のお弁当を食べる不良がいたんです。梅干しの種と200円を残して。やめてほしいと何度注意しても辞めない。その時は殺意を持ちました。

実際に化学の授業で使う硫化水素の結晶を盗んで。弁当の卵焼きに入れて不良を殺そうとしたこともありました。ただ、卵焼きを分解してる時、涙が出てきたんです。朝早く起きて母親が自分のために作った弁当で、俺は何をしようとしているんだろう、と。その時、何かが吹っ切れたので、勇気を出して不良の胸ぐら掴んで「弁当を食うな!」と注意したんです。相手は余裕な風でしたが、その日から弁当は食べなくなりました。

——過酷な体験ですね。

ただ高校時代にそういう不良たちを観察していたことは、『ウシジマくん』にも生きていると思います。

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