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2019年中学受験 もっとも増加率が高かったのは女子の付属校、その理由とは?

2019年度の中学入試を振り返ると、前年に比べて女子校の付属校の受験者数が増加する一方、男子校の半付属校は受験者数が減少する結果となりました。 付属校・半付属校・進学校と学校種別の相関から、どうしてこのような結果となったのか、森上教育研究所の分析をお伝えします。

女子大の人気復調に伴い、女子大の付属中学の受験者数が増加

森上教育研究所では、2019年度の首都圏私立中学入試の受験者数動向分析を行いました。そのうち、付属校・半付属校・進学校と学校種別(男子校・女子校・共学校)の相関を見ると、今年もっとも増加率が高かったのが女子校の半付属校、付属校、ついで僅差でもっとも増加率が低かったのが男子校の半付属校ということがわかりました。


なぜこういった結果になったのか、理由はいくつか考えられます。 一つは、昨年の増加率の反動です。 下記の表を参照すると、昨年もっとも増加率が低かった女子校の付属校が今年はその反動で上がり、昨年増加率が高かった男子の半付属校が今年は減少したということになります。


二つ目の理由は、女子校の付属校で、付属の女子大に進学する本来の意味での「付属校」に焦点を当てた時、ほとんどの生徒が内部進学する学校は日本女子大付属中学校(高等学校)と女子美術大学付属中学校(高等学校)の二つに限られるため、変動が激しくなったということです。

これは、昨今まで低迷していた女子大の人気が復調の兆しを見せているということでもあります。朝日新聞によると、大手予備校の駿台の集計で、3月23日までに志願者を公表した首都圏の17女子大のうち、12大が昨年より増えていたこともわかりました。 大規模私立大学の入学定員厳格化の影響もありますが、グローバル化やキャリア教育に力を入れ、認知度を高めてきた大学側の努力の成果ともいえるでしょう。


2021年以降、男子校の半付属校は2校のみに

一方、今年は増加率に伸びが見られなかった半付属の男子校というのは、具体的には早稲田中学校・学習院中等科・芝浦工業大学付属中学校の3校に絞られます。
芝浦工業大学付属中学校も早稲田中学校も学習院中等科も、昨年はそれぞれ人気が集まった学校であり、先にお話ししたように、その反動で今年は沈静化したといえるでしょう。そういう意味では、依然付属人気と言われる中で、付属人気を実際に支えているのは、男子の付属校、そして共学の付属校です。ことほど左様に男子の半付属校は数も少なく、女子の付属校とともに、ここを選びたい受験生にとっては、選択肢が限られることになりそうです。

ここ2~3年、2021年大学入試改革に対応できる付属中学が人気でしたが、2019年入試では進学校よりも増加率は低くなる結果となりました。付属校人気は、今年がピークの可能性も考えられそうです。

プロフィール

森上展安
森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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