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米朝破断を招いた"お互い勘違い"のお粗末

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金正恩も制裁を批判

北朝鮮が非核化の見返りとして制裁解除をアメリカに求め始めたのは、18年10月2日に朝鮮中央通信が発表した論評からである。金正恩も制裁を批判したことが11月1日付の『労働新聞』に掲載された。

北朝鮮の会計年度は12月で終わるので、10月頃には各地方から、実際にそうなのかは別として、制裁のために経済計画に支障が出ているという報告が集まっていたことが想像に難くない。北朝鮮の制裁解除要求は、こうして対米交渉の最優先事項になったのだと考えられる。

しかし、アメリカ側は非核化まで制裁解除はないと発信していたのに、北朝鮮では制裁解除は難しいと思わなかったのだろうか。北朝鮮の論評などを読むと、そうは思っていなかったようだ。

ただし、それはトランプではなく、アメリカ政府の問題とされていた。北朝鮮では、大統領であるトランプさえ説得すればすべて解決すると思っていたのであろう。なぜか、米朝ともに相手のリーダーが決心すれば全部解決すると思っている節がある。どうも、その勝手な希望的観測が失敗の原因ではないだろうか。

(聖学院大学教授 宮本 悟 写真=時事通信フォト)

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