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- 2019年05月28日 09:02
【オーガニック】、過去最大5.7兆円も価格競争で成長率鈍化!ラーメンもオーガニック?

2019年オーガニック業界調査レポートによると、オーガニック食品市場は2018年に479億ドルの規模となっており、前年から5.9%と伸びとなった。食品全体に占めるオーガニック食品の割合が5.7%と過去最大となった。
食品全体の成長率2.3%に比べてオーガニック食品市場の成長率は大きいものの、前年に比べて成長が鈍化した。2014年の11.9%増、2015年の11.1%増、2016年の9.0%増、2017年の6.4%増、2018年も前年より低い成長率となっている。
オーガニック食品の成長率の鈍化をOTAのCEOであるローラ・バッチャ氏は「価格競争」と指摘している。
調査会社ニールセンによると、オーガニック食品・飲料と一般的な食品の価格差は7.5%となっており2014年の9%から縮小しているのだ。
オーガニック市場で最大のカテゴリーとなるのは野菜とフルーツの青果物。オーガニックの野菜とフルーツはオーガニック食品の36.3%占めており2018年の売上高は174億ドルだった。成長率は5.6%で前年の成長率とほぼ同じとなっている。
オーガニック野菜とフルーツは青果全体では14.6%に達している。野菜やフルーツはオーガニックと従来通りの生産となるコンベンショナルの差がさらに縮まっている。
ニールセンではリンゴのグラニースミス、アーティチョーク、豆乳はコンベンショナルよりオーガニックの価格が安いとしている。
オーガニック市場で野菜とフルーツに次ぐ大きなカテゴリーは乳製品とタマゴだ。乳製品とタマゴのオーガニック市場は65億ドルだが、前年から0.8%の成長にとどまっている。
オーガニック・タマゴは8.6億ドルとなり9.3%増となっている。それでもこれまでの二桁成長から鈍化しているのだ。
同協会の調査によると、オーガニック食品を好む消費者(特にミレニアル)は食べるだけでなく、ライフスタイルにもオーガニック品を取り入れる傾向がある。
46億ドルとなるオーガニック非食品市場は2018年、10.6%の増加となっており、前年の7.4%の増加から成長が加速している。特にオーガニック・コットンが多くを占めるオーガニック繊維は13%の増加で17億ドル市場と顕著だ。
OTAのバッチャ氏は「オーガニックはユニークながらも厳しい環境にあります」とし「政府はオーガニック基準の法整備を遅らせている一方、業界はオーガニック離れを起こさないように消費者に寄りながら変革を進める道を選んでいます」と語っている。
トップ画像:1ポンド69セントで売り切れとなっていたオーガニックWTA(Whole Trade Guarantee:ホールフーズ・マーケットの独自基準)バナナ。価格競争によりオーガニック食品の価格が下がっている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。今や寿司はアメリカの国民食といっても過言ではないと思います。どこのスーパーでも寿司を見かけます。日本食はダイエットにいい、身体によいというイメージが浸透しているようで、最近ではスーパーのデリでラーメンも見かけます。餅アイスも、扱うスーパーが増加傾向ですね。和食をけん引しているのはミレニアル層です。現在、ミレニアル世代の25%が子どもを持つ親になっており、10~15年後にはミレニアル世代の80%が親となる見込みです。
若い親が子供にラーメンも食べさせることになれば、ラーメン消費はさらに増えます。YouTubeでラーメンの正しい食べ方も広く知れ渡るようになり、将来的にはラーメンをズルズルと音を立ててすすれるアメリカ人が出てくると思います。で、ラーメンを食べるミレニアル層はオーガニック食品の消費も増加しています。健康意識の高まりで子供にはベビーフードからオーガニックです。で次の世代は...
将来、アメリカ人はオーガニックビール(日系メーカー)とオーガニック枝豆を注文し、オーガニック寿司をつまんだ後、オーガニックラーメンを音を立ててすすり、最後はオーガニック餅アイスでしめ。オーガニック+和食で超プレミアム価格!