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トランプ大統領をどう考えればいいのか

今日の横浜北部はまたしても快晴の暑い一日でした。

さて、ちょっと忙しいので考えていることを一言だけ。

それは来日中のトランプ大統領のことであります。

みなさんは、トランプ大統領という人物についてどう考えていらっしゃるのでしょうか。

もちろん彼は日本の最重要同盟国の大統領であり、世界的にも最もパワフルな国のナンバーワンです。

彼のことをポジティブに見る人にとっては、これまでのリベラルなメディアに対して、堂々と「フェイクニュース」と言い切り、エリートに反旗を翻して既得権益に切り込み、経済も復活させつつ庶民の心が本当にわかる、素晴らしい大統領というイメージがあるかもしれません。

ネガティブな見方をする人々にとっては、マナーもへったくれもなく、私生活も破綻している、スキャンダルだらけの准犯罪者的な破滅型ビジネスマン、ということになるでしょうか。

そのような中で私が個人的に本当に気になっているのは、彼が2019年という現代において、貿易・関税戦争に見られる、中国の「新冷戦」を始めた、歴史的な使命を背負った(?)人物であるように見えるという点です。

なぜ歴史的使命なのかというと、シンプルにいえば、トランプ大統領は既存の大国であるアメリカのトップであり、それを急激に追いかける中国という新興大国と覇権争いを始めた時の、最初(で最後の?)の大統領となったからです。

もちろん「覇権争いなどではない」という意見の方もいらっしゃるとは思いますが、私はそのような楽観的な観測をする時期はすでに終わったと考えております。

フォース・ターニング」という私が監訳した本をお読みの方はご存知かもしれませんが、その本を信じてドキュメンタリー映画まで作ったスティーブ・バノンがトランプ政権誕生の立役者となり、そのトランプ自身が政権を率いて新しい秩序(冬→春)をつくるべく中国に対して冷戦をしかけているわけです。

トランプ大統領は、現時点では日本でもアメリカでも人気の高いところはありますが、私としては、このような型破りの人物だからこそ「リベラル・インターナショナル・オーダー」と言われる既存の国際秩序を破壊するには最適な人物であり、だからこそそれをしっかりと破壊するという役割を担っているのだと頭の隅で考えております。

もちろんトランプ氏自身は、目の前にやってくる課題に対してせっせと責務をこなしている善良な人物なのかもしれません。

ただし彼を取り巻く国内・国際的な状況を考えると、どうも楽観的な予測はできないのです。

世界的に大ヒットしたHBO製作のTVシリーズ「ゲーム・オブ・スローン」で中心的な役割を果たすスターク家という北方の王族がいるのですが、その家の家訓が「冬来る」(Winter is coming)という言葉。

そしてこの「冬」をもたらすのが、まさにこのトランプ大統領の役割なのかも・・・私はそのように考えております。

(MIAT)

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