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予防を中心とした医療制度改革

昭和から平成へと御代が変わる時、バブルを謳歌していた時代ですが世相は暗かったと記憶しています。連日、昭和天皇のご病状が報道され、崩御された後は国民全体が喪に服する気持になったからでしょう。

打って変わって令和という新時代は、明るいムードで迎えることができました。改めて、上皇陛下のお気持ちを踏まえて、約200年ぶりに天皇の生前退位を実現できて良かったと思います。

しかし、世の中の祝賀気分に安倍政権が便乗しているのには違和感があります。全ては陛下が異例のビデオメッセージで「おことば」を発信されたことから始まりました。生前に譲位したいというご意思は、宮内庁を通じて官邸に伝えられていたにもかかわらず、安倍政権が黙殺してきたからです。

今日の安倍総理や「令和おじさん」の君子豹変ぶりには驚きです。厚顔にもほどがあります。皇室を政治利用しないように注意しなければなりません。

トランプ大統領の来日も、ゴルフ、大相撲観戦、炉端焼きと政治ショーのような日程ばかりが目立ちました。日本経済の先行きを不透明にしている米中貿易摩擦について、あるいは中東情勢を混迷させている米・イランの一触即発の関係などについて、突っ込んだ議論ができたのかどうか検証しなければなりません。

政経浮揚のためのパフォーマンスや演出ばかりが目立つ中、国民生活に直結した本質的議論は先送りされ続けています。例えば、本年10月消費税の引き上げが行われようとしていますが、社会保障の抜本改革は手つかずのままであり、増税後の日本社会の先行きを見通すことができません。

私は現在、「社会保障を立て直す国民会議」の代表を務めています。無所属の衆院議員8人による会派です。そのわが会派の優秀な若手議員が中心となり立憲民主党及び国民民主党の若手議員有志と連携して、先週23日、医療制度を治療から予防へ転換する改革案を発表しました。

現行の「患者が増えるほど医師が儲かる」制度を転換し、「かかりつけ医」制を本格導入し、健康長寿社会を実現しようというのが狙いです。ポイントは、現在は医療保険の対象外である予防管理についても医療保険の対象とすることです。その際、予防管理が重点的に行われるよう、十分な水準の診療報酬とします。人生百年時代が到来し、長い長い老後を健康に暮らすための不可欠な改革です。

医療機関の情報共有など効率化も同時に進めれば、医療財政の負担を軽減できます。健保組合の解散、国保の税繰入に歯止めをかけられます。野党結集の1つの旗印にしたいと思います。

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