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厚労省に提出へ!「#KuToo」署名活動に4ヶ月で1万8000人超え - グラビア女優・石川優実

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今、私は「#KuToo」というキャンペーンで、厚生労働省宛に署名活動を行なっています。「企業に女性のみへのパンプスやヒールの強制の禁止を通達してほしい」という要望です。

今年の2月に始めたこの署名活動ですが、厚労省への提出日が6月3日に決まりました。同時にディスカッションの時間も設けていただきました。現在署名数は1万8600人を超えました。

署名サイトhttps://www.change.org/kutoo

女性のみにパンプスを強制することは性差別

先日、オンライン署名サイトのchange.orgさんが「#KuTooトークイベント」を開催してくださいました。

多種多様な登壇者の皆さまで、とても面白いイベントになりました。私も署名発案者としてお話しさせていただきました。

登壇者は井上道博さん(株式会社丸井グループ サステナビリティ部ダイバーシティ&インクルージョン推進担当)、内藤忍さん(独立行政法人労働政策研究・研修機構副主任研究員)、西島悠蔵さん(ベルフェイス株式会社)、そして署名発案者の私でした。

今回の「#KuToo」の署名活動は、まず第一に「女性のみに特定の靴を強制することは性差別にあたる」という指摘をしました。同じ革靴の中で、男性はされても色くらいでしょう。女性はそこに、ヒールがあり甲がホールドされていないものを指定されている状態です。それを同じにして解決したその後に、男女ともに職場での労働環境について考える必要があると。

だけれどあまりにも多くの人が、「この件は性差別ではない」と批判をしました。しかも性差別でない理由をしっかりと何かに基づいて指摘するのではなく、「自分がそう思うから」という感情的な理由で。

海外では同じような事案が、性差別として方で禁止されている前例があります。だったら日本で性差別ではないと断言できる理由はないのでは?と私は思いました。

そしてトークイベントで、専門家の内藤忍さんが正式に文書を出してくださいました。

こちらです。

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=416614022515545&id=100025008531918

「まず、指摘しておかなくてはいけないのは、女性に対するハイヒール強制などの男女別の服装のルール(規定などに明文化されているかは問いません。口頭の指示ももちろん含みます)は、性差別かハラスメントに該当するということ。国際基準です」

とのことです。

性差別に気がつくことから始まる

私は、今回の運動を通して、「こんな一見なんともないことでも性差別にあたる可能性があるんだ」ということを広く認識されることを望んでいます。日常には多くの性差別が溢れているのに、それに気がつかず自分を責めてしまう人があまりにも多いからです。

例えば今回のパンプスの件で言えば、パンプスで足が痛い思いをしている人は「自分が合うパンプスを探せないことが悪い」「自分がパンプスの痛みを我慢することができないことが悪い」と思っていた人がとても多かったのです。だけれど、今回の運動によってそうではないことが可視化されました。これは個人的な問題ではなく、社会的な問題だったのです。

これまで、「自分が悪いから」と本当にやりたい仕事を諦めた女性も多かったのです。

職業選択の幅が狭まることに男女で性差があるのはおかしいです。

このように性差別とは、自分の自信をなくし、自分には価値がないと思い込み、自分には何かに挑戦する権利があるとは思えなくなってしまうことに繋がります。人生が大きく変わってしまうのです。そうではなく、全ての人が性別関係なく、自分も他人も尊重し、希望を持って生きていけられる社会を私は目指していきます。

「#KuToo」は、私の何気ない愚痴ツイートから始まりました。連日の立ち仕事で、足が悲鳴をあげていた夜に呟いた愚痴ツイート。

よく、「文句ばかり言うな」とか、「解決策がないなら文句言うな」などと言う言葉を聞きますが、本当にそうでしょうか? 今の私たちには、「これが個人的なわがままなのか、それとも社会の構造から生まれている問題なのか」の区別が正確につくのでしょうか?

答えはノー。それは#KuTooの運動で分かったと思います。

ならば、まずは悩みを共有してみる。別に解決しなくたっていいじゃないですか。解決に繋がったらラッキー。繋がらなくても損失はないはずです。

もっともっと、個人個人が感じている違和感、なんかおかしくない?と思うこと、これって健康的にしんどいけどどうすれば良いの?ということ、公にしていきたい。そうすることから誰もが生きやすい世の中に繋がっていくのではないでしょうか。

今が変わり目の時期

最後に。今回の「#KuToo」の運動。私は自分からあまり動いていませんでした。

広めるために何かすごいアピールをしたとか、お金を使ってアピールをしたとか全くなくて、本当に皆さまのおかげでここまで来ました。署名活動をするのもchange.orgさんから声をかけていただきましたし、たくさんのメディアに取り上げてもいただきました。確かに自分が始めた運動ではありましたが、自然に大きな運動になっていった感があります。それはこの問題に関して多くの人が同じ悩みを持っていた証拠だとも感じています。

関わってくれた皆さま、ハッシュタグをつけて盛り上げてくださった皆さま、興味を持って取り上げてくださったメディアの皆さま。あと、理解のできないバッシングをくださった皆さま…。

全てがこの運動を大きくするものだったと思います。私にとって良い事も悪い事も、全てこの「#KuToo」にとってはプラスのことだったと思います。

心から感謝をしています。ありがとうございます!

署名提出はもうすぐですが、引き続き社会のムードを変えていく必要があります。

女性がスカートスーツにフラットなシューズを合わせても違和感のないような社会を作るために。色々な方面からのアプローチが必要かなと思います。

今回トークイベントに参加してくださった丸井さん。男女の垣根を超えたファッションを楽しむことができる「ジェンダーフリーハウス」という企画をされています。

多くのスーツ屋さんには女性コーナーにヒールのあるパンプスしか置いていないです。だけれど丸井さんは男性用のフラットシューズも女性サイズがあるし、逆にパンプスも27センチまで用意されているのです。

こうやって、日常で普通に見かけることが増えれば、多くの人の認識も変わっていくのではないでしょうか。今がその変わり目の時期なのかな、と思います。

皆さんも一度、ご自身が思っている「当たり前」「女性だから・男性だからこうするであるべきだ」というものについて、深く掘り下げてみても良いのではないでしょうか?

それはもしかしたら、法律や憲法に反していることなのかもしれません。

著者プロフィール


石川優実

グラビアアイドル、女優。
87年1月1日生まれ。愛知県生まれの岐阜県多治見市育ち。04年、高校3年生の時に名古屋市内でスカウトされ芸能界入り。〝お菓子系アイドル〟として主に〝お菓子系雑誌〟のグラビアで活躍する。美少女グラビア雑誌「クリーム」が行った総選挙で1位を獲得。08年に上京後、事務所を辞め一時、フリーで活動したことがある。14年に映画「女の穴」で映画初主演、16年には「誘惑は嵐の夜に」にも出演している他、イメージビデオは30本以上発売している。現在は、映画や舞台など女優としての活動する傍らライターとしても活躍。「#MeToo」運動や自ら提唱した「#KuToo」運動に積極的に取り組んでいる。

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