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野田佳彦首相の初の訪米は、恒例の参勤交代、オバマ大統領に切られているので、「卒業旅行」となる

◆野田佳彦首相が4月29日午後、米国オバマ大統領との初めての首脳会談のため、羽田発の政府専用機でワシントンに向けて出発した。オバマ大統領主催の昼食会、ヒラリー・クリントン国務次官主催の夕食会などにも招かれている。これも恒例の参勤交代でやってきたに等しい野田佳彦首相への単なる儀礼に過ぎず、厚いもてなしとは、お世辞にも言えない。

 オバマ大統領は、野田佳彦首相の足下を読んでいる。野田佳彦首相にとって野党自民党、公明党などが前門の虎とするならば、小沢一郎元代表は後門の狼だ。その小沢一郎元代表が無罪判決(4月26日)を受けて、復権した後、次期民主党代表選挙、首班指名、2013年夏の総選挙と参院議員選挙に向けて、「勢い」を盛り返そうと意気込んでいるので、いつ退陣に追い込まれるかわからない。

 一方、2009年1月20日に就任したオバマ大統領にとっては、11月の大統領選挙で再選されなければ、2013年1月19日には任期満了となり、次期大統領に政権を渡さなくてはならない。

 新聞、テレビ各社の世論調査によれば、すでに野田佳彦内閣の支持率が30%を割っており、さらに下落する傾向にある。このことが続けば、今回の野田佳彦首相の訪米は、最初にして最後の「卒業旅行」ということになる可能性が大である。

◆オバマ大統領が、野田佳彦首相に期待しているのは、日本からの資金提供のみだ。とくに沖縄駐留海兵隊のグァムへの移転経費をはじめとする軍事費用だ。軍事予算を削減しているので、切実である。

 しかし、米国の対日工作担当者らは、野田佳彦首相、前原誠司政調会長、玄葉光一郎外相ら「松下政経塾出身」の政治家に失望している。思い通りに操縦して、日本政治、行政を動かせると考えていたのが、まったくアテが外れたからである。

 野田佳彦首相、前原誠司政調会長のバックに、米国が嫌いな左翼政治家の仙谷由人政調会長代行と新左翼の枝野幸男経済産業相がいて、野田佳彦政権を仕切っている。しかも、前原誠司政調会長には、米CIAと北朝鮮との「二重スパイ」疑惑があり、これが依然として拭い切れていない。加えて、広域指定暴力団「山口組」との深い関係が、オバマ大統領から敬遠される大きなトゲであり、キズになっている。

 その代わりとして、今度は、橋下徹市長に白羽の矢を当てていた。だが、これにも失望している。あまりにも、ダーティな情報が集まりすぎているためだ。

 そこで、遂に、日本最大最強の実力者に期待することに決めている。オバマ大統領にとっては、好都合な状況になっているからでもある。

◆米民主党に所属しているオバマ大統領は、いまや強力なバックグラウンドに支えられている。それは、米民主党のジョン・デビッドソン・ロックフェラー4世上院議員(国際金融機関ゴールドマン・サックス社オーナー)である。

 また、この背後には、欧州最大のロスチャイルド財閥の総帥であるジェイコブ・ロスチャイルドが控えている。これまでディビッド・ロックフェラーの走狗になっていた米CIAの主要工作員が、ジョン・デビッドソン・ロックフェラー4世に寝返ってきている。

 オバマ大統領が、小沢一郎元代表に期待を寄せてきたのは、小沢一郎元代表が日本の政治家としては珍しくジョン・デビッドソン・ロックフェラー4世とジェイコブ・ロスチャイルドと親密な関係を築いてきていたからだ。悪魔大王と呼ばれてきたディビッド・ロックフェラーが、世界の金融秩序を乱した咎で、フリーメーソン・イルミナティの若手から告発され、責任追及され処罰されて、失脚したので、いまや堂々と小沢一郎元代表に期待できるようになったのである。

 この結果、オバマ大統領にとっては、野田佳彦首相はいまや、名実ともに必要ではなくなっているのだ。だから、野田佳彦首相の訪米を大歓迎するムードは、まったくと言っていいほどないのである。オバマ大統領は、一応、儀礼的に昼食会を主催しているけれど、晩餐会は、ヒラリー・クリントン国務長官に任せており、いかにも軽い扱いだ。野田佳彦首相が、オバマ大統領の喜ぶ「手土産」を持って行っていないのも、玉に瑕である。

 【参考引用】時事通信社JIJI.COMは4月29日午後3時31分、 「野田首相「同盟ビジョン示す」=米国へ出発、1日未明に首脳会談」という見出しをつけて、以下のように報じた。

 「野田佳彦首相は29日午後、オバマ米大統領との首脳会談のため、羽田発の政府専用機でワシントンに向けて出発した。2009年9月に民主党政権が発足して以降、初の首相の公式訪米。両首脳は日米同盟の深化について協議し、会談の成果を共同声明として発表する。出発に先立ち首相は、羽田空港で記者団に『大統領とは日米同盟の将来に向けてのビジョンを忌憚(きたん)なく意見交換し、その結果を分かりやすく示せるような実りある会談にしたい』と述べた。また、先に日米で合意した在日米軍再編計画の見直しに関し『沖縄の負担軽減を具体的に進めるとの内容を、着実に実施していく観点で議論していく』と語った。首脳会談は30日午前(日本時間1日未明)にホワイトハウスで行われる。両首脳は、在日米軍再編計画見直しの内容を確認し、核実験が取り沙汰される北朝鮮情勢などについて話し合う見通しだ。首相としては今回の訪米を、米軍普天間飛行場の移設問題をめぐってこじれた日米関係の立て直しにつなげたい考えだ」


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