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海賊版総合対策、議論大詰め



知財本部の海賊版タスクフォースはとりまとめができませんでしたが、その議論を踏まえつつ、政府のアクションプランである知財計画に反映させるため、検証評価企画委員会で議論を続けています。 その区切りとなる会議が持たれました。

前回の会議で、総合対策メニューが提案されました。

以下の3点、ブロッキングを除き10項目。

1:できることから直ちに実施。
 著作権教育・意識啓発、正規版流通の促進、対策組織の設置、国際連携・執行の強化、検索サイト対策、広告出稿対策、フィルタリング、アクセス警告方式。

2:導入・法案提出に向けて準備。
 アクセス警告方式、リーチサイト対策、権利侵害静止画ダウンロード違法化。

3:他の取り組みの効果や被害状況等を見ながら検討
 ブロッキング。

これについて関係者のヒアリングを実施しました。
まず集英社の鈴木常務。
正規版配信「MANGA Plus」について報告いただきました。
2019年1月、ONE PIECEなど人気作を含め170か国に日本と同時で無料広告配信。
この正規版強化が第一の対策ですよね。

日本漫画家協会から里中満智子理事長名で意見が提出されました。
まずは正規版の充実、広告出稿規制、リーチサイト規制。
違法範囲が適切に設定されたうえでのダウンロード規制の模索、アップロードの重点的な取締。
うなづける内容です。

その上で「海賊版を無くそうとする、その目標が一つである以上、必ず理想的な対策方法が生まれてくると、信じて疑いません。」としています。
里中先生の肉声が響くような文章です。
意を強くする次第です。

会議に出席された赤松健さんは「ダウンロード違法化が対立構造で報じられたが、対策には感謝している」とし、リーチサイト対策はぜひお願いするが、ダウンロード違法化の規制範囲を制限すべきこと、アクセス警告方式やブロッキングには懸念があることを指摘しました。

全国消費者団体連合会も意見を提出しました。
「直ちに実施」とされた施策を着実に実施するとともに、「まずは海賊版サイトの開設者・運営者への取り締まりを徹底することが重要」。同意します。併せて「サイバー事件の操作を専門的に担当する国家機関の設置も検討すべき」とします。

これに対し、「通信の秘密に抵触するような施策の導入は、慎重であるべき」とし、ブロッキング導入への反対を表明するとともに、アクセス警告方式はブロッキングと同様の考え方に基づく手法であること、ダウンロード違法化は海賊版対策に必要な範囲に限定すべきことを指摘しています。

弁護士の藤原さんは、思考停止せずブロッキングの議論も続けるべきとしつつ、ダウンロード違法化に関しては、音楽・映像のダウンロード違法化を導入した経緯を踏まえつつ、「民事上にとどめる手もある」という新しい提案を示しました。

川上量生委員は、アクセス警告方式を進める政府方針に改めて異を唱え、総務省との応酬がありました。

まだ整理が必要なようです。

ただ、正規版、教育、国際連携、リーチサイト対策など、おおむね方向性と優先順位は一致をみた模様です。

この件、本ラウンドはここまで。 知財計画に向け整理します。

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