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プラダ、毛皮廃止を宣言 「エシカル需要満たす」

プラダグループは5月22日、自社の製品に毛皮を使わないことを発表した。2020年春夏ウィメンズコレクションから、自社デザインや新製品には、動物の毛皮を使用しないことを企業方針に組み入れた。現在販売中の、毛皮を使った製品は在庫がなくなるまで販売する。(オルタナS編集長=池田 真隆)

プラダ創業者のマリオ・プラダの娘でデザイナーのミウッチャ・プラダ氏は、「私たちには、イノベーションと社会責任の努めを果たすという義務がある。ファーフリーを企業方針として決めたのは、その達成に向けた取り組みの一環」と話した。続けて、「革新的な素材に焦点を当てることで、エシカルな製品の需要を満たしながらも、クリエイティブなデザインの追求が可能となる」とした。

50以上の動物保護団体からなる国際連盟ファーフリーアライアンス(FFA)は、プラダグループに毛皮廃止を求め、対話を繰り返してきた。日本でファーフリーアライアンスのメンバーとして活動する認定NPO法人アニマルライツセンターの岡田千尋代表理事は、「ファーフリーの流れは、世界だけでなく日本の消費者の意向と一致しており、日本でも2018年からしまむらがファーフリーになるなど、動きが加速している」と説明。「プラダの決断によって、その流れはより確固たるものになった。10年前では考えられなかった大きな流れで、次の10年では、毛皮に限らず、動物を苦しめたファッションから離脱し、エシカルな社会に変わっていくことを期待している」と語った。

ファッション産業で使われている大部分の毛皮は、毛皮農場で取っている。農場で飼われている野生動物たちをは、毛皮を傷つけないために、ガス殺や肛門からの感電殺など残酷な方法で殺される。さらに、毛皮の生産をするさいに、多量の化学物質を使用するため、高い環境コストや消費者の健康リスクも伴っていた。

2018年以降に毛皮廃止を宣言したのは、ベルサーチ、フルラ、ダナ・キャラン、ジョン・ガリアーノ、バーバリーなど。インドやロサンゼルス、サンフランシスコなどは毛皮の販売を禁止している。

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