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医学部合格率 男女差縮まり 東京医大は女子が上回る

医学部医学科の不適切入試が問題になりましたが、2019年度の入試で、女子の合格率が男子に近づいたことが、わかりました。文部科学省が、81大学を対象に行った調査では、2018年度は、男子が女子の約1.22倍の割合で合格していましたが、それが約1,1倍になった、ということがわかった、と報じられています。特に不適切な入試の可能性が指摘された私立大で合格率が変化していて、全体の数値に影響している、とみられます。

この不適切入試問題が発覚するきっかけになった東京医科大は、2019年度入試で、女子の合格率が26.38%で、男子の21.79%を上回りました。前年は男子が女子の3.11倍高く、激変したことになります。東京医科大では、過去に一般入試で女子の得点を一律に下げていたことが、明らかになっています。

昨年は、当時の学長が入試委員会で「去年は女性が多かったから、今年は男性を多く取りたい」などと発言し、さらに男子が有利になるよう得点調整したことが、第三者委員会の調査で明らかになっています。今年は、推薦入試は男子の方が合格率が高かったのですが、合格者全体でみると女子が、上回った、ということです。

大学によると、今年は再発防止策として、
○入試委員に学長、理事長が就かない
○外部の弁護士によるチェックを行う
○面接担当者を2人から3人に増員
などの対応をしたそうです。

順天堂大学では、「女子は精神的な成熟が男子より早く、大学受験時はコミュニケーション能力が高い」という、わけのわからない理由で、男女で異なる合格基準を設けていましたが、入試結果は6月に公表するとして調査には答えませんでした。この調査は、朝日新聞が行ったものです。

男女の合格率に差があり、文部科学省から「性別などで差をつけていることが疑われる」と指摘されていた聖マリアンナ医科大も、今年の合格率は、男子が11.67%、女子が14.78%で、逆転しています。ある医学部専門予備校に通っていた受験生のうち、医学部医学科の合格者は、女子が1.2倍に、多浪人生が1.4倍に増えた、ということです。

取組みが進んで、女性差別がなくなり、公正に入試が行われ、女性の合格率が上がることは、当然のことながら、よかったと思います。水面下で、あたかも当然のように行われていた不適切な入試が、大きく取り上げられることで改善されたので、おかしいことはおかしいと言い、行動することが、一歩ずつ社会を変えていくのだと、改めて思いました。

一方で、男子を多く合格させた理由として、医師が過重労働で、育児などの家族への責任を多く担っている女性は無理、ということがあるので、現在、ようやく緒についた、医師の働き方改革など、根本的な問題を解決していくことが必要だと思います。

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