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「月に行くならおしおきよ!」~「社会活動家」の時代と、さようなら「社会起業家」

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■ZOZOの大幅時給アップ

ちょっと古くなったが、あの「月旅行」の前澤社長が率いるZOZOのアルバイトの時給が1300円に大幅にアップした。その結果、これまで企業のイメージアップに多額の広報予算をかけてもなかなか集まらなかった人が、たった3日間で集まったという(ZOZO「時給1300円」バイトに応募殺到 3日で募集終了)。

これに大きな貢献を果たしたのが、「社会活動家」の藤田孝典さん( NPO法人ほっとプラス代表理事)だろう。その他、藤田さんに同調する人たちが、昨年後半よりTwitterほかネットメディァを中心にZOZO(ZOZOTOWNは同社が運営するフアッション通販サイト)へ時給アップの要求を粘り強く行なっていた。

僕も現在進行系でそれらのツイートを見ていた。藤田氏は前澤社長だけではなく田端信太郎執行役員とも繰り返し議論を重ねていた。それらは第三者にも波及していき、AbemaTVといったネットテレビで放映され(田端信太郎氏&藤田孝典氏が直接対談!“富裕層はもっと課税されるべきか”など徹底討論(AbemaTV))、ネット著名人によるブログ記事にも取り上げられた(AbemaTVで「田端信太郎VS藤田孝典」の対談を見物した #田端藤田の生討論、)。

藤田氏らによるそれらの「闘い」は、60~70年代的な「闘争」の趣きを醸し出しながらも、どこかにユーモアというか余裕も僕には感じられた。切迫感漂う街宣活動を年末年始に行ないつつ(僕がZOZOTOWNの非正規労働者の賃上げにこだわる理由ー日比谷公園年越し派遣村の教訓と派遣労働者ー)、また活動を総括するハードな文章を書きつつ(月に行くなら労働者の賃上げを!が成功した理由ーZOZOTOWN賃上げ要求の裏話ー)、そこにはなんとなくユーモアが漂う。たとえば、

「月に行くよりも賃上げを!」は、

「月に代わっておしおきよ!」のセーラームーンをなんとなく思い起こさせ、ZOZOの田端氏との総括的Twitterでは、

と書き、「ご褒美に頭なでなでしてあげる」とさらっと表現する。対立してはいるのだが、前世紀のような暗い様相はない。

■時給1.300円のプレッシャー

藤田氏は上ブログで、

実際に月に行くよりも、ZOZOの賃上げの方がはるかに経済効果が大きい。ZOZOの賃金水準がこれから賃上げ圧力を市場や地域にかけていくし、それによって個人消費も促進する。

出典:月に行くなら労働者の賃上げを!が成功した理由

とも書いているとおり、今回の時給1,300円は、日本中の企業に無意識的な圧迫をかけつづけていくだろう。同時に、日本中の労働者に@1,300円は追い風になるかもしれない。

事実、僕の経営する小さな法人(officeドーナツトーク)は時給1,150円で、これまで高水準だと胸を張っていたのだが、今回の1,300円に若干のプレッシャーを感じている。1,300円は無理でも、やっぱりあと50円ほど上げたほうがいいのではないか云々。

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