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記者会見で質問が許されないフリーランスの苦労

私は、4月20日の伊藤祐一郎・鹿児島県知事の定例記者会見に、フリーランスとして初めて参加した。しかし、質問が許されない「オブザーバー」という立場だったので、伊藤知事が曖昧な発言をしても、その真意を確認することができなかった。

 そこで、私は記者会見が終了してから、伊藤知事の発言の真意を確認するべく、広報課に文書で質問した。3日後、広報課から電話があり、「担当課(原子力安全対策課)に直接、聞いてほしい」ということだった。私が質問していたのは、以下のこと。

 「4月6日に政府が作成した『原子力発電所の再起動にあたっての安全性に関する判断基準』に関して、伊藤知事は『スタートのところでの判断基準としては、(従前、同知事が求めていた『政府の安全性の保証』という条件を)クリアしている』と発言したが、『スタートのところで』と限定した真意は、どういうことか。原発が再起動すれば、次に運転停止するまで動き続けるので、再起動時に限った判断基準というものは考えにくい」

 これに対する、藤崎学・原子力安全対策課長の回答は以下のとおり。

 「安全対策の第1歩という意味の『スタート』です。恒久的安全対策が国で検討されていますが、すぐにやれるものばかりではなく、中長期的にやらなければならないものもあります。恒久的安全対策としては不十分な部分があり、課題が残っていることから、『スタートのところで』という表現になりました。恒久的安全対策がなされていなくても、福島第1原子力発電所の事故と同じようなことは起こらないという認識です」

 なお、私は広報課に対し、「記者会見で、伊藤知事の発言の真意がわからなければ、その場で本人に確認するのがスジ。フリーランスにも質問を許してほしい」と求めたが、「それは青潮会(記者クラブ)が決めていること。青潮会に申し入れてほしい」(藤本徳昭課長)ということだった。

筆者 - 有村眞由美

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