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- 2019年05月21日 14:41
不登校のツイートでお騒がせしている件について
この度、私が不登校のことについてtwitterで発信した表現について、賛否両論、たくさんのご意見をいただいております。
自分の中で数日間考えたところ、誤解を招く表現があったと思い至りましたので、この場でお詫び申し上げます。
5月15日twitterで、このような投稿を致しました。
※お母さんのゴーストライター
→お母さんがゴーストライターの誤字です。
・「私は悟った。(裏はとれていない)」という表現が不適切だったと思います。
真相に気づいている、自分の直感が正しいと受け取られてしまう表現でした。
自分では、そうした誤解を与えぬように証拠に基づいてないことを、( )内に明記した上で発信したつもりでしたが、その前の表現に断定的ニュアンスが強すぎました。
「裏をとってから発言すべき」というご意見もいただきました。
もちろん裏がとれたほうが説得力を増すのは間違いありません。
ただ今回の場合は、そういった現象が起きる《危うさがある》ことを注意喚起したかったのです。
私は、サイレントになり、この危うさに対して見て見ぬ振りをしたくはなかったんです。
しかし、結果として、表現は不適切でした。
お笑い芸人として活動している私にとって、「言葉を扱う」ことに関してはプロなのに申し訳なく、恥ずかしいことだと思っています。
表現が雑だったのですが、私が本当に伝えたかったことは何かお話させていただきます。
不登校YouTuberの件で、私はいろんなことを考えました。
私は学生の時から、不登校の取材をたくさんさせていただいていました。
100人以上の方に取材をさせていただきました。
だからこそ、このマスコミの取り上げ方に違和感を抱きました。
メディアの影響力は、すごいです。
それを未成年の子に、押し付ける形になって良いのか。
しかも、ただでさえ不登校という難しく、偏見がなくならない問題に対して、伝え手がどこまで配慮するかという点は、深く考えないといけないと思います。
本人が「宿題が嫌だから、不登校になった。周りの子がロボットに見えた」と取材中に、言ったとしても、どのような文脈で伝えるのか、私ならとても考えます。
炎上することは簡単に予測がつきます。
それを本人や親がどこまで理解していたか、説明しきれていたか説明した上で、これを伝えたとしたら、それはそれで怖いなと思ってしまったんです。
メディアによって、どんどん虚像が作られていきます。
子供だって賢いです。
メディアや大人が何を求めているか考え出して、必死に自分のキャラを作ろうとします。
それによって困った経験が私自身にもあるからこそ、(私の場合はタレントとして自ら飛び込んだのですが)その危険性を伝えたかったんです。
これから、あの少年が学校にまた行きたくなったとしたら、それを迎える級友たちに「俺たちがロボットに見えるんだろ」という反感が植え付けられていたとしたら、彼は得をするのか、損をするのか。
どんなに想いがあっても、伝え手は、責任を取りきれません。
カメラの前にでる人、紙面に載る人に最後は跳ね返ってきます。
その怖さを伝え手としても、テレビにでる人としても経験のある自分だからこそ、伝えたかったんです。
拙く雑な表現ではありましたが、この私の言いたい事に対して共感してくださった方もたくさんいらっしゃいました。
とても嬉しく、ありがたく感じました。
しかし、私はハッとしました。
場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)であると名乗ってくれた子からtwitterで連絡をもらいました。
簡単な説明になりますが、場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)とは、家庭などでは話すことができるのに、ある特定の状況では不安などから話すことができなくなることです。
その子が、私のtwitterによって傷ついたという旨でした。
もちろん、傷つけるつもりはなかったですし、そのような文脈ではないのはここまでご説明してきた通りですが、見方によっては、私のツイートからは、「しゃべれない人=背後にゴーストライターあり」と決めつけるように読み取れてしまうと思います。
言葉は暴力です。
そのつもりがなくても、人を傷つけてしまったというのは本当に申し訳ないです。
不勉強で、配慮が足りませんでした。
不登校は、ただでさえ偏見がうまれやすい問題です。
その偏見をなくしたいという動機だったにも関わらず、逆に新たな偏見をうむような誤解を自ら引き起こしてしまったこと、本当に申し訳なく思っています。
心より深くお詫び申し上げます。
最後に、これは、私が所属する組織・関係団体の意見ではありません。
あくまでも私個人の責任に基づく意見になります。
本件を私の所属する組織・勤務先に電話を入れてる方がいるようですが、私個人の発信ゆえに、こちらについては、たかまつなな本人まで連絡下さい。
infotaka7@gmail.com
そして、今後もお笑いジャーナリストたかまつなな個人としての意見・発言はして参ります。
誤解を招かないように、言葉には細心の注意を払い、言葉によって、お笑いによって、社会を少しでも、よくしていきたいと思っています。
今後も、どうぞ応援のほどお願いします。
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これは個人の意見です。
所属している組織とは関係ありませんので、
質問や問い合わせは、
たかまつなな本人までお願いします。
infotaka7@gmail.com
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自分の中で数日間考えたところ、誤解を招く表現があったと思い至りましたので、この場でお詫び申し上げます。
5月15日twitterで、このような投稿を致しました。
https://twitter.com/nanatakamatsu/status/1128692983857958912言っていいのか分かりませんが、ある番組で不登校の子と共演した時に「絶対に相手は子供なので、責めないでください」とスタッフさんに言われた。収録中、その子は世間の評価とは真逆で全く喋れず、おそらくお母さんのゴーストライターだと私は悟った。(裏はとれていない) #不登校YouTuber
— たかまつなな/お笑いジャーナリスト (@nanatakamatsu) 2019年5月15日
※お母さんのゴーストライター
→お母さんがゴーストライターの誤字です。
で、その番組では、あの有名人もその子を応援しているって紹介をいっぱいしていました。だからメディアによって、その子が作られていくのは怖かったです。メディアは罪深いなと痛感しました。期待に応えようとどんどんエスカレートしていく。虚像やキャラになり後戻りできなくなる
— たかまつなな/お笑いジャーナリスト (@nanatakamatsu) 2019年5月15日
#不登校YouTuber
1つ目の投稿ですが、私はテレビに出たのが19歳。でも、過呼吸になってしまった。プレッシャーとかで。。20歳のときかなぁ。10歳の子に、マスコミのプレッシャーおわせていいのか、いくら強い子で大人びている子でも大丈夫かな。学校にまた行きたくなった時、白い目で見られたりして本当にいけるのかな。
— たかまつなな/お笑いジャーナリスト (@nanatakamatsu) 2019年5月15日
#不登校YouTuber
・「私は悟った。(裏はとれていない)」という表現が不適切だったと思います。
真相に気づいている、自分の直感が正しいと受け取られてしまう表現でした。
自分では、そうした誤解を与えぬように証拠に基づいてないことを、( )内に明記した上で発信したつもりでしたが、その前の表現に断定的ニュアンスが強すぎました。
「裏をとってから発言すべき」というご意見もいただきました。
もちろん裏がとれたほうが説得力を増すのは間違いありません。
ただ今回の場合は、そういった現象が起きる《危うさがある》ことを注意喚起したかったのです。
私は、サイレントになり、この危うさに対して見て見ぬ振りをしたくはなかったんです。
しかし、結果として、表現は不適切でした。
お笑い芸人として活動している私にとって、「言葉を扱う」ことに関してはプロなのに申し訳なく、恥ずかしいことだと思っています。
表現が雑だったのですが、私が本当に伝えたかったことは何かお話させていただきます。
不登校YouTuberの件で、私はいろんなことを考えました。
私は学生の時から、不登校の取材をたくさんさせていただいていました。
100人以上の方に取材をさせていただきました。
だからこそ、このマスコミの取り上げ方に違和感を抱きました。
メディアの影響力は、すごいです。
それを未成年の子に、押し付ける形になって良いのか。
しかも、ただでさえ不登校という難しく、偏見がなくならない問題に対して、伝え手がどこまで配慮するかという点は、深く考えないといけないと思います。
本人が「宿題が嫌だから、不登校になった。周りの子がロボットに見えた」と取材中に、言ったとしても、どのような文脈で伝えるのか、私ならとても考えます。
炎上することは簡単に予測がつきます。
それを本人や親がどこまで理解していたか、説明しきれていたか説明した上で、これを伝えたとしたら、それはそれで怖いなと思ってしまったんです。
メディアによって、どんどん虚像が作られていきます。
子供だって賢いです。
メディアや大人が何を求めているか考え出して、必死に自分のキャラを作ろうとします。
それによって困った経験が私自身にもあるからこそ、(私の場合はタレントとして自ら飛び込んだのですが)その危険性を伝えたかったんです。
これから、あの少年が学校にまた行きたくなったとしたら、それを迎える級友たちに「俺たちがロボットに見えるんだろ」という反感が植え付けられていたとしたら、彼は得をするのか、損をするのか。
どんなに想いがあっても、伝え手は、責任を取りきれません。
カメラの前にでる人、紙面に載る人に最後は跳ね返ってきます。
その怖さを伝え手としても、テレビにでる人としても経験のある自分だからこそ、伝えたかったんです。
拙く雑な表現ではありましたが、この私の言いたい事に対して共感してくださった方もたくさんいらっしゃいました。
とても嬉しく、ありがたく感じました。
しかし、私はハッとしました。
場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)であると名乗ってくれた子からtwitterで連絡をもらいました。
簡単な説明になりますが、場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)とは、家庭などでは話すことができるのに、ある特定の状況では不安などから話すことができなくなることです。
その子が、私のtwitterによって傷ついたという旨でした。
もちろん、傷つけるつもりはなかったですし、そのような文脈ではないのはここまでご説明してきた通りですが、見方によっては、私のツイートからは、「しゃべれない人=背後にゴーストライターあり」と決めつけるように読み取れてしまうと思います。
言葉は暴力です。
そのつもりがなくても、人を傷つけてしまったというのは本当に申し訳ないです。
不勉強で、配慮が足りませんでした。
不登校は、ただでさえ偏見がうまれやすい問題です。
その偏見をなくしたいという動機だったにも関わらず、逆に新たな偏見をうむような誤解を自ら引き起こしてしまったこと、本当に申し訳なく思っています。
心より深くお詫び申し上げます。
最後に、これは、私が所属する組織・関係団体の意見ではありません。
あくまでも私個人の責任に基づく意見になります。
本件を私の所属する組織・勤務先に電話を入れてる方がいるようですが、私個人の発信ゆえに、こちらについては、たかまつなな本人まで連絡下さい。
infotaka7@gmail.com
そして、今後もお笑いジャーナリストたかまつなな個人としての意見・発言はして参ります。
誤解を招かないように、言葉には細心の注意を払い、言葉によって、お笑いによって、社会を少しでも、よくしていきたいと思っています。
今後も、どうぞ応援のほどお願いします。
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これは個人の意見です。
所属している組織とは関係ありませんので、
質問や問い合わせは、
たかまつなな本人までお願いします。
infotaka7@gmail.com
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- たかまつなな
- お笑いジャーナリスト・株式会社 笑下村塾 取締役
お笑いジャーナリストとして、現場に取材に行き、お笑いを通じて社会問題を発信している。18歳選挙導入を機に、株式会社笑下村塾を設立し、政治を面白く伝えるため、全国の学校へ出張授業「笑える!政治教育ショー」を届ける。著書:『政治の絵本』。
1993年神奈川県横浜市生まれ。慶應義塾大学大学院政策メディア研究科、東京大学大学院情報学環教育部修了。フェリス女学院出身のお嬢様芸人としてデビューし、日本テレビ「ワラチャン!」優勝。また「朝まで生テレビ」「NHKスペシャル」などに出演し、若者へ政治意識の喚起を促す。
笑下村塾ホームページ
https://www.shoukasonjuku.com/
1993年神奈川県横浜市生まれ。慶應義塾大学大学院政策メディア研究科、東京大学大学院情報学環教育部修了。フェリス女学院出身のお嬢様芸人としてデビューし、日本テレビ「ワラチャン!」優勝。また「朝まで生テレビ」「NHKスペシャル」などに出演し、若者へ政治意識の喚起を促す。
笑下村塾ホームページ
https://www.shoukasonjuku.com/