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ITビジネスに積極的だった見城徹氏のSNS終了宣言

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「僕のツイートはこれにて終了します。」

ITビジネスに積極的だった出版会社「幻冬舎」の見城徹社長(68)が、これまで自ら発信してきた「ツイッター」の他、スマホ向けトークアプリ「755(ナナゴーゴー)」の使用をやめることを明らかにした。

実売部数暴露ツイート騒動の「けじめ」

BLOGOS編集部

「申し上げたいことがあります。今回の騒動のけじめをつけたいと思っておりまして、ツイッターは辞める。この先、更新しない。755も更新しない」

インターネット放送「AbemaTV」で放送してきた自らの冠番組「徹の部屋」に出演した見城氏は、そう言い放った。

コトの発端は、作家の津原泰水氏(54)が、幻冬舎から発刊している構成作家・百田尚樹氏(63)の著書「日本国紀」を批判したことだった。そんな経緯もあってか津原氏が、同じ幻冬舎から発刊を予定していた文庫本が中止になったという。

そういった中で、見城氏が出版元のトップの見解として津原氏の著書に対して「(過去を含め)実は出版には反対だった」などとした上で、実売部数などをツイッターで公表する投稿をしたことから大騒動となっていた。

見城氏の元には、多くの作家から「実売部数を公表するのは出版社の社長としてあってはならない」との批判が殺到したことから、慌てて投稿を削除したものの、それも後の祭り。結局、騒動の〝元凶〟となったツイッターなどのSNSに八つ当たりした格好だ。

「僕の傲慢と怠慢が引き起こした」はホンネかタテマエか

しかも、ツイッターや755だけにとどまらず、「AbemaTV」の冠番組「徹の部屋」についても「終わりにしたい」などと明言した。正直言って、そこまで自らの行動に「けじめ」をつけると言うのなら、幻冬舎の社長、さらにはテレビ朝日の放送番組審議会の委員長や非常勤ながらも務めているエイベックス取締役なども…なんてツッコミたくなるのだが、それはそれということなのだろうか?

それにしても、見城氏は「ひとえに僕の傲慢と怠慢が引き起こしたもの」と謝罪してはいるが、おそらく心の底では、悪かったなんてことは微塵も思っていないかもしれない。今回の一件にしても、親交があり、自社の出版物でも売り上げに貢献している百田氏を擁護しての確信犯的ツイートだった。

常識で考えたら、「ホンネとタテマエくらいは…」となるが、今や〝天下の見城〟である。「作家ごときが」だったに違いないだろう。とは言っても、そこに至るまでの経緯は当事者でなければ分からない事情もあるのかもしれないが…。

大学時代は学生運動に熱心だった

それにしても今回の騒動は騒動として、興味を抱くのは見城徹氏という人間である。一体、どういった人物なのだろうか?

見城氏は1950年に静岡県清水市(現静岡市清水区)に生まれた。大学時代は学生運動に熱心だったようで「新左翼」思想の持ち主だったと言われるが…。

著書「読書という荒野」(幻冬舎)では「自分は奥平剛士や安田安之に対する消えない劣等感のなか、生きるのだと覚悟を決めた」と記している。この奥平剛士と安田安之というのは日本赤軍の幹部で、72年5月にイスラエルのテルアビブ空港乱射事件を引き起こした犯人である。確かに60〜70年代というのは左翼的な思想を持つ学生が多かったが、果たして見城氏はどうだったのか?

角川春樹氏の腹心から幻冬舎立ち上げへ

そんな見城氏の思想に大きな影響を与えたと思われるのが角川春樹氏(77)だったに違いない。当時、春樹氏は角川書店社長だったが、75年に廣済堂出版から角川書店に入社した見城氏は、編集の才能を春樹氏から認められ「野生時代」副編集長から「月刊カドカワ」編集長などを歴任、91年には取締役編集部長に抜擢された。まさに春樹氏の〝腹心〟とも言うべき存在で「春樹氏の傍らには常に見城氏の姿があった」とも。

93年に春樹氏がコカイン密輸の麻薬取締法違反で逮捕されたことから角川書店社長も退任することになった。すると、それが転機となって見城氏は部下5人を引き連れ退社、そこで立ち上げたのが「幻冬舎」だった。そんな見城氏をバックアップしたのが角川書店で担当してきた五木寛之や村上龍、北方謙三、吉本ばななといった有名作家だった。編集者として見城氏は信頼が厚かった。ちなみに、社名の「幻冬舎」は五木氏が命名したという。

一方で芸能界の中でも、有力なプロダクションの社長との親交を深めながら人脈を広げていった。その結果、唐沢寿明「ふたり」や郷ひろみ「ダディ」など、次々にタレント本をベストセラーにした。

そんな見城氏について「革命家」と評する人もいる。「何事に対しても改革的で、常に新しいことをやろうとする熱いところがあった」と言うのである。

「悪い言い方をするなら綺麗事を嫌うタイプ。そういったことから誤解されやすい部分もあったのでしょうけど」。

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