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メイ英首相、EU離脱で「大胆な新提案」示す考え 労働党は懐疑的


[ロンドン 19日 ロイター] - 英国のメイ首相は、欧州連合(EU)離脱案の議会通過を果たすため、「改良された一連の措置」を含む「大胆な新提案」を議会に示す考えを表明した。

離脱協定案は6月上旬に議会の採決にかけられる見通し。これまで首相自らがEUと合意した離脱案は3回否決されている。

メイ氏は英紙サンデー・タイムズへの寄稿で「(示唆的)投票の結果がどうなろうとも、私は議員らに単に考え直すよう求めることはしない。むしろ、改良された新提案を新たな気持ちで検討し、支持するよう求めるつもりだ」とした。

採決が何日になるのかや、議会の過半数の支持が得られる代替案を模索するための拘束力のない示唆的投票を含む審議となるのかどうかはまだ明らかになっていない。

一方、EU離脱(ブレグジット)を巡る行き詰まりの打開に向けた与党・保守党と最大野党・労働党との協議は17日に決裂。メイ氏はこれに先立ち6月上旬に退陣時期を示すことで合意していた。

保守党の次期党首選で選ばれる新党首が自動的に首相職も引き継ぐことになり、ブレグジット交渉で陣頭指揮をとる立場となる。

メイ氏は労働党との協議について、労働者の権利と保護、環境、安全保障について共通項を見いだせたと説明。「議会で採決にかけられる離脱協定案は下院議員全員にとって、改良された一連の措置が含まれる大胆な新提案となる見通しで、支持が獲得できると考えている」とした。

<労働党との隔たり>

一方、労働党のコービン党首は19日にBBCの番組で放送されたインタビューの録画で「新しい案がどのようなものになるかはまだ確認していないが、これまで得た情報に基づけば従来の法案と根本的な違いはないと考える。このため、現時点でわれわれは支持しない」と述べた。

保守党党首選に立候補しているローリー・スチュワート国際開発相は同じBBCの番組で、同党と労働党の立場は近く、労働者の権利や環境、将来の貿易関係といった問題について「若干の違い」があるだけだと強調した。

スチュワート氏は、コービン党首は離脱案が議会で承認された場合に国民投票を再実施する選択肢を確保するよう求めているが、これは離脱案とは別問題だと指摘。「離脱案について言えば、コービン氏とわれわれが求めていることに大きな違いはない」と語った。

コービン党首は新提案について検討する用意はあると表明した。

サンデー・タイムズによると、メイ氏は新たな提案について週内に閣議に諮る見通し。

これとは別に、英紙テレグラフは19日遅く、メイ氏の新たな提案には依然としてアイルランドとの国境問題に関するバックストップ(安全策)が含まれており、関税に関する規定でも新たに追加された内容はないと報じた。

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