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戦争は男らしさの主張のため?

今日の横浜北部は曇るかと思ったら、意外に晴れてます。明日から天気崩れるらしいですが。

さて、あまり好かれる話題ではないかもしれませんが、また男女と軍隊の関係について。

ここ数日本ブログで話題にしているクレフェルトのこの本ですが、彼の極めて印象的な言葉として、クラウゼヴィッツの『戦争論』を引き合いに出しつつ、

「戦争は、クラウゼヴィッツが“他の手段による政治の継続”と指摘する以前から、男が男らしさ(masculinity)を示すためのものであった」

と述べております。

ただしこの「男らしさ」という点には注意が必要です。

たしかに戦争においては「勇気」とか「決意」、そして「絆」や「友情」が大事になってくるのは普遍的なのですが、クレフェルトをはじめとする人々が指摘するのは、その社会における価値観(の変化)から影響を受けやすいという点です。

たとえばクレフェルトが指摘しているのは、とりわけ西洋社会の文化では、戦争における女性の強さを表すものとして、

男らしい女性兵士

という理想形があると主張しております。

その典型が映画「GIジェーン」(GI Jane)でありまして、ハリウッドのトップ女優であったデミ・ムーアが、なんと頭を剃って海軍特殊部隊に志願して鬼のような厳しい訓練を生き抜く、という過酷なストーリー。

この映画では「女を捨てた」ムーア演じる主人公のオニール大尉ですが、クレフェルトも指摘するように、アメリカの映画では、このような「女性兵士」も、その女性なりの「強さ」を証明するために、やたらと男性化される傾向があります。

ところが日本の大衆文化では、「強い女性」や「女性兵士」というのは描かれることは少なく、あったとしても「親の仇を討つために復讐の旅を続ける娘」のように、強調されるのはどちらかといえば「内に秘めた強さ」のようなものであり、決してハリウッドにでてくる「マッチョな女性」ではありません

つまり軍隊、戦いに求められる理想の女性像も、その背景にある社会の「価値観」によって、実は大きく変わってくるわけです。

時間がないので、今日はここまで。明日は別のトピックについて話をします。

(スフバートルの勇姿)

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