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トランプ米大統領、「能力ベース」の移民制度案を発表


アメリカのドナルド・トランプ大統領は16日、学歴や英語力の高い若者を優先する新たな移民制度案を明らかにした。

ホワイトハウスでの発表でトランプ大統領は、国内に家族がいる移民希望者を優先する現行システムからの移行を提案した。また、国境警備を強化し、難民申請者への対応を厳格化するとしている。

野党・民主党幹部は、この提案は「使い物にならない」と一蹴している。

特に、幼少期に保護者と不法入国し、法的には滞在許可を得ていない「ドリーマー」と呼ばれる人たちに永住権を与えられなくなるのは問題だと指摘した。

「能力と技術を持って来るべき」

トランプ大統領は発表で、アメリカの移民制度を「現代世界がうらやむもの」にしたいと説明した。

「アメリカのために開かれた門を作り維持するが、その門を通る移民の大部分は、能力と技術を持ってくるべきだ」

「移民制度で一番大きく変わるのは、能力の高い移民の割合を12%から57%に引き上げ、さらに高くしていくことだ」

また、移民は今後「英語を学び、申請の前に試験を受けてもらうことになる」と話した。

現行の難民申請プロセスについては「我々の国には、他国で政府からの迫害を逃れた人たちを保護してきた誇り高い歴史がある」とした上で、「残念ながら、合法の難民申請者は下らない要求を突きつける人たちにとって代わってしまった」と批判した。

トランプ大統領はこれまでにも厳格な移民政策を提唱し、大統領選ではメキシコ国境に壁を建設することを公約に掲げていた。

今年2月には、壁の建設費用を議会承認を得ずに確保するため、国家非常事態を宣言した。

また、メキシコを経由して米国に向かっている移民集団への措置として米軍を国境に派遣している。

民主党の反応は?

大統領の提案は、現在民主党が過半数を占めている連邦議会下院を通過する必要がある。

民主党のナンシー・ペロシ下院議長は提案について、「この使い物にならない計画は、真剣な提案とは程遠い」と批判した。

「歴史上、この国に移民してきた人たちの大半は、エンジニアの資格を取っていないから無能だと言いたいのか」

プラミラ・ジャヤパル上院議員(ワシントン州選出)は、この提案は「アメリカの移民制度の土台」である家族ベースの移民承認システムを損なうものだと指摘した。

「この計画にはドリーマーへの保護措置が一切含まれていない。市民権を必要としている、身分証のない1100万人の移民に対する政策が含まれていない」

アナリストによると、この計画が議会を通過する可能性は低いものの、トランプ大統領には来年に控えた大統領選と議会選挙を前に共和党をまとめる意図があったと指摘する。

トランプ大統領は発表の際、「もし政治的な理由などで民主党がこの能力ベースの、安全性の高い計画を承認しないなら、総選挙で下院を取り戻し、上院と、もちろん大統領職を維持した後に承認すればいい」と発言した。

(英語記事 Trump vows 'merit-based' immigration rules

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