- 2019年05月14日 09:15
中古マイカーを平日貸し出し"月10万円"
2/2■シェア上級者が、空間貸しに夢中
かおるさん(仮名)は3年前、長男の誕生を機に東京・恵比寿に3LDK(60平米)のマンションを購入した。
「5畳の洋室は将来子ども部屋にする予定ですが、まだ小さいので今のところ使っていません。もったいないなと思っていたときに、荷物を預かって対価をもらう『モノオク』というサービスを知って“これだ!”と思いました」
戸棚、ベランダ…春は引っ越し需要で稼ぎ時!?●5畳の部屋の4畳分とクローゼットを貸し出し中。借りたい人はモノオクのサイト(左)から、預けたい荷物の内容・期間・必要な広さを送って相談する。じつはかおるさん、以前からシェアリングには並々ならぬ興味があり、数年前には民泊でもかなりの利益をあげたという。宿泊客がトイレを詰まらせるトラブルで心が折れてからは遠のいていたが、部屋を荷物置きに貸すのであればそうした心配は無用だ。
「料金は需要を見ながら変えていますが、現在は1畳あたり8000円/月にしています。半畳とか1/4畳とか、期間が短くてもOK。できる限り臨機応変に対応しますが、腐るものや生き物はNGです」
これまでに利用したユーザーは、転勤が決まって仮住まい中の会社員や、撮影用の雑貨を集めるスタイリストさんなどさまざま。平均すると月2万~3万円の収入になっている。取材日は搬出があったばかりで荷物は少なめだったが、数日前まで本や雑貨がぎっしり詰まったダンボールが積まれていたという。
「荷物は宅配業者が運んでくることもありますが、事前に部屋を見てもらうなど、1度は本人と会うようにしています。実際の広さは写真や数字ではわかりづらいし、お互いの安心のためもあります。最初は不安もありましたが会ってみるといい人ばかりで、逆に驚いているくらいです」
空きスペースを見つけると「ここも貸せるんじゃないか!?」と考えるようになったかおるさんは、その後クローゼット(棚一段あたり3000円/月)やベランダ(専有で3000円/月)も貸し出すことに。さらに密かに専用物件を借りての物置投資も考えているという。
「都心部でも築50年近い木造アパートが、家賃3万円台であったりするんです。そういう格安物件を借りて、モノオクで回せば副業にできるんじゃないかと。トランクルームより手軽で使い勝手がいいので、ひょっとするとイケるかもしれません」
▼スキル
知識や経験も、利益を生み出す立派な資産
大底春菜さん
ITサービス会社勤務●収益7万円/月
■個人レッスンで「得意」を教える
大底春菜さんは個人の時間を30分単位で売買するシェアリングサービス「タイムチケット」の運営メンバーで、自身も“副業”として出勤前と退社後にスキルを販売、月7万円ほどの収益をあげている。
「いちばん好評なのは『あなたの得意なことチケットにします』というカウンセリングです。自分にはお金になるような才能はないと思っている人が多いのですが、絶対にそんなことありません。仕事でも趣味の分野でも、他人が見たら“教えてほしい”と羨むスキルがきっとある。私はそれを見つけるお手伝いをしています」
自分の価値に気づいていない「隠れ資産」を発見●大底さんが販売しているスキルには「あなたのサービスを楽しそうに使っているモデルやります」(左)や「初ボルダリングの人やり方教えます」(中)などもあり、いずれも人気がある。大底さんの前職は、ジャパネットたかたのAD。もともと人に何かを勧めるのは好きだったが「商品のいいところを見つけ、アピールの仕方を考える」才能に長けた人たちの中で、自然と鍛えられたのかもしれない。
「周りの人たちがすごすぎて自分は“ダメなほう”だと思っていたのですが、転職したら“すごいね”と言われたんです。所属するコミュニティを変えると、スキルが高い価値を持つ好例ですね」
収納がうまい、早起きできる、営業のアポ取りが得意、いつも資料作成を頼まれる、ネーミングのセンスがある、美味しい店をたくさん知っている、最近転職に成功した、等々。
未経験者やそれが苦手な人からすれば、どれも垂涎のスキルや情報だ。
「また、私は地図を見るのが大好きで、街歩きで迷ったことがありません。ところが世の中には“駅まで迎えにきてもらわないと、どこにも辿り着けない”人もいるんですね。そこで『道に迷わない地図の読み方、教えます』というチケットを30分3000円で売り出したところ、これまでに8名が購入してくれました」
ちなみに、高評価をつけた1人は、60分2万円のチケットが飛ぶように売れる人気のカラーセラピストだった。誰にでも得手不得手があり、教える側にも教えられる側にもなれるところが面白い。
「自分が提供できるスキルを明示し、それを見た人が申し込んできます。その時点でお互いのゴールは明らかなので、初対面でもすぐに本題に入れます。誰かに感謝されるのは喜びだし、それがお金になればなお嬉しい。逆に自分にない知識を教えてもらい、向上するのもまた楽しい。人脈も広がりますよ」
まずは自分にどんなスキルがあるか、資産の棚卸しをしてみてはどうだろう。
(渡辺 一朗 撮影=山本祐之、加藤昌人 写真=iStock.com)
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