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堀江貴文×世界の"こんまり"対談! 国境を越えて価値を生みだす魔法とは?【ホリエモン特集】

独自の片づけメソッドに世界が激賞。一躍時の人となっている近藤麻理恵さん。そんな彼女とブレーンの川原卓巳さんに、海外展開を画策する堀江さんが迫る。

「思いが正しく伝われば、言葉の壁は越えられる」――近藤麻理恵&川原卓巳

「成否のカギは、実は通訳さんにこだわることもかも」――堀江貴文

今年1月からネットフリックスで配信されている『KonMari〜人生がときめく片づけの魔法〜』。これをきっかけに、こんまり流の片づけ法が、ひいては彼女自身が世界で大ブレイク。堀江さんもその勢いに注目していたという。ボーダーレスに人々を惹きつける仕かけはどこにあるのか。今回はプロデュース面を担うパートナー、川原卓巳さんも参加しての鼎談となった。


著書は40ヵ国以上で翻訳され、累計1100万部を突破。アメリカでは〝KonMari〞が片づけを意味する動詞として使われ、今年2 月には夫婦でアカデミー賞に招待されるなど、その勢いは加速するばかり。Boston Globe/Getty Images

問い合わせはほぼ外国語、渡米は必然だった

堀江 こんまりさんがアメリカですごいことになっていると数ヵ月前からいろんな方に聞いていて、僕も気になって、めちゃくちゃ研究しているんです。

近藤 ありがとうございます。

堀江 そもそもどういった経緯で、アメリカに進出することになったんですか?

近藤 進出しようというより、私の著書『人生がときめく片づけの魔法』が日本で2011年にミリオンセラーになり、’14年に英訳版がアメリカで出版されることになったんです。それが発売直後からベストセラーになった、というのが始まりです。

堀江 アメリカの出版社からオファーがあったんですか?

川原 日本の版元が海外進出に意欲的なところで、そのなかで出会ったエージェントが、かなりこの本に興味を持ってくれたんです。それでアメリカだけでなく、世界中の出版社にセールスをかけてくださり、さまざまな国での出版が実現しました。

堀江 なかでも特に売れたのがアメリカだった?

近藤 はい。しかも、最初に英訳版に興味を持ってくださったのが、ニューヨーク・タイムズ紙で影響力のあるライターさんで、その方にご覧いただけたことから、同紙のベストセラー欄に載るようになって、それを機に現地でブックツアーをして……。その時、片づけの話をしたら、予想以上に反応がよかったことも手応えにつながりましたね。

堀江 これはイケる、と。

近藤 というより、海外からの依頼とニーズが止まらなくなったんです。当時の公式サイトは日本語のものしかなかったのに、問い合わせはほとんど外国語。その状況を見た時、アメリカに引っ越してみようかな、と。

堀江 ブックツアーは日本語?

近藤 完全に日本語です。

堀江 同時通訳?

近藤 いえ、逐次通訳です。

堀江 逐次で反応がよかったっていうことは、本当に内容が評価されたっていうことですよね。

近藤 おっしゃるとおりです。アメリカに明確な片づけ法がないなかで私が提唱しているのは、自分の感覚に基づいていたり、それによって人生が変わったりという自己啓発的なメソッドです。そこがアメリカの人たちにフィットしたんだと思います。

堀江 こんまりさんのメソッドに欠かせない「ときめき」という言葉は「Spark Joy」と訳されていますが、それは誰が考えたんですか?

近藤 本の翻訳をしてくださった平野キャシーさんです。これがどハマりしました。

堀江 翻訳がハマったのはすごい。翻訳家によって全然変わりますからね。ネットフリックスはアフレコだったじゃないですか。あの感じがすごくいいなと思ったんです。アメリカでブレイクするには英語を喋らないとって思っていたけど、日本語でもイケるんだという驚きもありましたし。

近藤 もちろん片づけの現場では、もう少し英語ができたほうがコミュニケーションはスムーズだと思うんです。でも、一番大切なのは、私の思いを正しく伝えること。だから通訳さんにはとことんこだわります。ネットフリックスの撮影でご協力いただいた飯田まりえさんは、以前からお仕事をご一緒していて、とても信頼している方。私の言葉をそのままコピーして、100%英語に変換できるのは彼女しかいないという確信があったので、もういろんな調整をしまくってお願いしたんです(笑)。

川原 通訳の方はアメリカに来てから30人くらい試しましたが、近藤の波動自体を英語にしてくれるのが、飯田さんでした。

堀江 そのこだわり、よくわかります。僕もたくさんの通訳の方とお仕事をさせていただいているんですけど、すごい人だと僕の日本語より英語のほうが上手くなっていますからね(笑)。


「KonMari Consultant」を養成するセミナーは、ウェイティングリストが1500人以上という人気ぶりだ。©Ryan Soule

今後は絵本も出す予定、可能性はまだまだ広がる

堀江 今後の展望もお聞きしたいのですが、今や公認のコンサルタントさんは300人以上にものぼるそうですね。

川原 国籍も多様で、日本やアメリカを含めて30ヵ国。次の人材を育てるセミナーを、最近はニューヨークとロンドンで行いました。それぞれ120名ほどの枠でしたが、公開から20分以内にソールドアウトです。

堀江 すごい人気ですね。

川原 引き続きミニこんまりを増やしていくのが目標です(笑)。

堀江 Eコマースは、どんな展開を考えられていますか?

川原 メインはライフスタイルの提案。あとは日本の職人さんがつくっている本当にいいものなど、日本のよさを僕らのチャネルを通じて紹介できたらいいなと思っています。エンタテインメントも引き続き拡張していきたいと思っていて、今度、絵本も出すんですよ。

堀江 わ、なんかエロい。

川原 あははは(笑)。それと、今年の2月に日本向けにオープンしたオンラインサロン「人生がときめく片づけの魔法研究室〜こんまりサロン〜」のこともお知らせしたいです。

堀江 そうだ、やられているんですよね。会費はいくらで何人くらい入られているんですか?

川原 月3240円で、200人くらいです(’19年4月時点)。このモデル、日本だけでなくアメリカでも機能するなっていう感覚を持っていて。最近、マーク・ザッカーバーグも、もっと閉鎖的で強いコミュニティを有料でつくっていくという方針を出し始めていますし。

堀江 オンラインサロンってアメリカにはなくて、日本が先行している仕組みなんですよね。僕も自分のコンテンツをどうやったら海外に持っていけるのか、ずっと考えているので、また今度ゆっくり話したいです。

川原 こちらもご一緒できることがあれば嬉しいなと思っているので、ぜひお願いします。

MARIE KONDO & TAKUMI KAWAHARA
〝こんまり〞こと近藤麻理恵。片づけコンサルタント。2010年発売の著書『人生がときめく片づけの魔法』がヒット。’16年に活動拠点をアメリカに移す。川原卓巳は夫で、KonMari Media, Inc.代表。ビジネス面をプロデュースする。

Text=保手濱奈美 Photograph=KonMari Media, Inc. (近藤さん、川原さん)

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