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映画館のこれからについて考える。

GWは、映画館でいくつかの映画を観ました。

でも、映画館に足を運ぶたびに思うことがあります。

いま多くのひとが、50インチ以上の大画面で、好きなタイミングに好きな映画をいつでもみられる環境にいるのに、映画館なんて行かないよなあと。

今の映画館は、家庭にお風呂がなかった頃の銭湯みたいなものなんだと思います。

当時の銭湯が「人々の衛生状態を守る場所」だったように、映画館は「人々に娯楽を与える」場所だった。

でも、その役割はもうあまり求められていないわけです。

ディープリラックスを提供してくれる場所としての銭湯。

でも、銭湯みたいだなあと考えれば、今の銭湯ブームやサウナブームみたいに、お風呂に入るという生理的欲求じゃないところで、人気が再燃する可能性も十分に秘めているんだろうなあと。

具体的には、ディープリラックスを提供してくれる場所として、銭湯はいま人気を得ています。

スマホから強制的に遮断される心地よさに誘われて、週に何回も銭湯やサウナに足を運んでいるひともいる。

映画館とコワーキングスペースの融合。

そういえば、先日こんな記事を書いたんです。

参照:目指したい理想から、自分たちの在り方を再定義しているところがおもしろい。 | 隠居系男子

映画館も、銭湯や図書館と同様、「映像作品で、市民に娯楽を与える」場所から、次の在り方が求められているタイミングなのかもしれません。

例えば、映画館の一つのスクリーンをコワーキングスペースのように改良して、仕事もできる環境に整えてみるのもありかもしれません。

「今日は映画館で仕事をして、映画を1本でも観て帰ろうかな」というひとも出てくるはずです。

「映画が始まる時間までには、この仕事を終わらせるぞ…!」と、いわゆる“締切効果”も高まりますから、とっても仕事が捗りそう。

それで1,800円だったら全然安く感じそう。

たぶん日中には、コーヒー1〜2杯を買って、夜はビール飲みながら映画観るので、合計3,000円ぐらいはお金を落としてしまいそうです。

映画館で映像を“観る”のではなく、“学べる”ことができたら?

また、「映像作品」を軸に“観る”だけではなく、「映像作品」について“学べる”空間にしてみてもおもしろそうです。

今や映像作品は、プロのみがつくり出すものではなくなっています。

一般人もそこらじゅうで動画を撮影し、YouTubeやInstagramに投稿している。

であれば、「映像作品をつくって楽しむ娯楽」だってあり得るわけで、そのための知識と手段を提供する場所になってみてもいいかもしれません。

そこに生まれるコミュニティが強みになる。

もちろん、「コワーキングスペース→ 映画館→ 映像スクール」と、はしごすれば、それぞれの効果を享受することはできるでしょう。

ただし、すべて一箇所集中させることによって、そこにコミュニティが生まれてくるはずで。

参照:居場所づくりは「馴染むこと」が肝心。 | 隠居系男子

そのコミュニティ(人々の接点)こそ、映画館の強みに変わってくるんじゃないのかなあと思うのです。

特に、多くのひとが集まる東京であればなおさらのこと。

最後に

映画館がこの時代における自身の役割を捉え直して、「映像をきっかけに、人々の暮らしを豊かにする場所」として、上述したような場に変化していってくれたら、個人的にはものすごく嬉しいです。

そんなことを考える今日このごろ。

いつもこのブログを読んでくれている方々にとっても、今日のお話が頭の体操のきっかけになったら幸いです。

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